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「もう嫌いだ! お前なんかっ」
そう叫ぶと全身に自分の声が響いて、怠い体に痛みが走る。
でも、叫ばずにはいられなかった。
ベッドに座らされて簡単に下半身を拭かれたあと、汚れたシャツを脱がされる。新しいシャツ(またコイツの)を頭から被せられる直前、堪らず冒頭の言葉を言っていた。
「煩い。静かにして」
はぁ!?
迷惑そうに顔をしかめる流木に尚更イラッとする。そもそもお前のせいなんだからなっ。
「あんな嫌がらせして楽しいかよ!」
「嫌がらせ? 愛情表現だろ」
どこが!?
平然と言ってのける流木に俺は開いた口が塞がらない。だって、あの一方的な行為のどこに愛があるんだよっ。
「てか、愛って好きな人同士がすることじゃん! 俺とお前は……っ、ちょ!」
違う、そう言おうとしたらドサッと押し倒された。
「こっちはお前見てるだけで限界なんだよ。なのに、昨日の事忘れてるしね」
昨日って……。
「な、何があったんだよ?」
亜宮先輩に会ってからの記憶を思い出そうとするけど、やっぱり何一つ思い出せない。
(もしかして、コイツも絡んでるのかな)
「……別に」
俺が聞くと変な間を置いてそう一言返された。しかも珍しくコイツから目を逸らして。
いやいや、尚更気になるじゃんか!
「なぁ、本当に何があっ「さぁね。ほら、早く寝ろ」うわっ」
もう一度聞こうとしたら言葉を遮られて、布団を被せてくる流木。って、ちょっと待て!
「俺、まだ服着てない!」
さっき中断されたせいで自分が裸だったことに気付く。夏だし、冷房効いてるから寒くなくて気付かなかった……。マヌケ過ぎる。流木はちゃんと服着てるのに、俺だけって!
「あぁ、そうだったね。ほら、」
(あ、今なら聞けるかも……!)
起き上がらされて、シャツを頭から被せられる。俺はそこでずっと気になっていたことを聞いてみようと思った。
「あのさ、お前の部屋って……」
服から顔が出てまた流木と目が合う。
「……何」
「だ、ダニいる?」
「………………は?」
勇気を振り絞ってる聞くと、さっきより長い間を置いてから流木がその一文字だけ口にした。
まだ顔しか通してなかったシャツ。胸から下は見えていて。
「この赤い点! お前の部屋来てからスゴくて」
首筋から鎖骨、胸周りや腹、下半身の太ももとかもう全身に広がっている。見えないけど背中にもありそうだし。
「だから、ダニかなって思ったんだけど……」
「へぇ? ダニ、ね」
え、なんでコイツ笑ってるの!?
機嫌は悪くなってなさそうだけど、逆にその顔も怖い。
それに、伸びてきた手が赤い点をなぞるように触ってくる。
「んっ、ちょ……!」
「お前限定のなら、いる」
「あっ……」
俺の腰を支えながら首筋に顔を埋めてくる。吸い付かれる感触とチリっとした痛み。加えて、胸の突起も摘まれてしまう。
(てか、俺限定ってどー言う意味っ……)
「あ、ゃっ、流木……!」
聞く余裕もないまま、俺のがまた上を向いてしまう。とろとろと溢れてくる液体がシーツを汚す。
「……お前のせいだから。せっかく寝かせてやろうと思ったのに」
「んっ……」
流木はそう言って、途中まで着せられていたシャツを脱がすと俺の体をうつ伏せにさせる。
(うわ、これヤバい気がする……!)
低反発のマット(シーツはかかってる)に自分の下半身が当たってビクッとしてしまった。
「顔こっち。体痛い?」
枕を背もたれに流木が目の前に座って、その足の間に顔を挟まれる感じになる。
「痛くは、ないけどっ……」
この体勢はなんか嫌だ!
だって、ちょうど顔のところにコイツの下半身があって。しかも、ズボンを押し上げてるのが見るからにわかる。
(まさか、コイツ……)
「じゃあ、舐めて。俺の」
「!!」
やっぱり!
ニヤリと笑った流木はズボンと黒のボクサーパンツを下にずらすとソレを取り出してきた。
「っ……」
ブルンッと勢いよく出てきて、しかも腹にくっつく程反り返っていた。
(前も見たけど、本当に凶器でしかない!)
「む、無理!」
顔を背けて拒否する。
でも、コイツは俺の顔を両手で挟むとまた正面を向かせてきた。
「お前がこうしたんだろーが。ちゃんと責任とれよ」
勝手に俺のせいにしてくるコイツを下から睨み上げる。
(そもそも何の責任だよっ)
「早く口開けろ。〈さっき〉の続き、したくねぇの?」
「? さっきって……」
つい聞き返すのに口を開けてしまった。それを見計らってか、グイッと太い先端が口内に入ってくる。
「んぅっ……」
くるしっ……!
「っ、歯、たてんなよ」
そのまま奥まで入ってくるソレに涙が溢れてくる。
「ふ、ぅゔっ」
「は、せま……」
相変わらずデカいし堅いし顎が外れそうっ。そんな俺を無視してコイツはゆっくりと腰を動かしてくる。
「ンんっ……ふ、んっ……」
行き場のない自分の手で、仕方なく流木のその根元を握る。それでも回した指が触れないくらい太くて。痺れもあるから強くも握れないし。
「お前の口じゃ、半分も入んないね」
「ん、ぁっ……」
ずる、っと口内から引き抜かれた流木の。俺の唾液と溢れていた先走りで赤黒い先端が濡れていた。
(っ、なんか、すご……)
ソレを見た瞬間、腹の奥がズクんっと疼く感じがした。
「上も下も狭過ぎ」
流木はそう言って俺の顔にその先端を擦りつけてくる。堅くて、ぬるぬるとした感触。匂いも青臭いし、口内は苦味でいっぱいなのに、なぜか嫌ではなくて。
(だめ、もう……)
絶対何か言われると思いながら、シーツと接触してる自分の下半身を擦り付けるように腰を揺らしてしまう。
「はっ、ァ、ンん……!」
その上、自分から流木のソレに舌を這わせていた。
「……ほんと、可愛い。見てるだけでイきそ……っ」
「んぐっ……」
また口に捩じ込まれてドクン、ドクンと質量を増す。ぐっと奥へ押し込まれた時、熱いものがたくさん喉奥へ叩きつけられた。
「くっ、は……全部、飲んで……」
「ん、んーっ……」
そう言って俺の頭を押さえつけると数回腰を打ち付けてきて。
(し、しぬっ!)
ドロッとした液体が喉を勢いよく流れ込んできて。 噎せそうになるけど、抑え込まれてるせいで飲み込むしかなく。
「ンぅ……ん、んっ……」
匂いと味に吐きそうになるのを堪えてコクコクと喉を動かす。
「消毒終わり」
「は、ぁ……」
やっと抜かれた流木のモノ。俺の顔を上に向かせて口の中を見るとそう言われた。
「やれば出来るじゃん。半分も入らなかったけど」
満足そうに笑って、俺の体を起こすと今度は仰向けに寝かせてきた。
もう余韻と、体の怠さで全く動けずにされるがまま。
「……やっぱりね。俺の舐めながらイッた?」
「っ、いってない!」
やっと言い返せた時には、流木が俺の足の間に移動していて。身を屈めてきた。
(え、まさかコイツ……!)
姿が見えなくなって慌てて名前を呼ぼうとした。
でも、俺が声を出すより先に生暖かい粘膜に俺のが包まれる。
「ぁ、やぁあんっ……」
いきなりの事につい高い声が出てしまって。俺がしていた行為を今度は流木がしてくる。
「ふっ、ぅ……やだ、ゃっ……」
今さっき、流木が言った通りシーツに出したばかりなのにコイツは容赦なく俺のを玉ごと吸い上げてきて、舌を絡ませてくる。
「ん、ぁっあぁ! だめ、だめぇっ……っ!」
一分、いや秒で立て続けにびゅるるっと白濁を吐き出してしまう。それを全部飲み込む流木。
「はぁ……ん、ゃぁっ……」
あまりの気持ちよさにビクビクと体が震える。無意識に、自分のとは思えないような声まで上げてしまって。
ぼーっと涙で霞む目で天井を見上げる。だけど、急にふっと暗くなって。
「っ、んぅ……!」
気付いた時には流木にキスされていた。
「はっ、ん、んぅぅっ……」
口内にドロリと何かが入ってきて、それを強制的に飲まされる。
(コイツ、飲み込んでなかったのかよ!)
離れる間際、歯列や舌を舐められて流木が体を起こす。
口の中に広がる味は、少しの苦手と甘さで。それが何か、なんて聞かなくてもわかり過ぎた。
「な、なにすっ……」
文句を言おうとしたらすっと指先で腹を撫でられる。
「わかる? ここで、俺のとお前の混ざってんの」
「ぁ、ちょっ……」
「──腹の中でセックスしてんだよ」
そう言って口端を上げて笑う流木に、今までの何よりも、恐怖を感じた。
しかもまた重なってきた唇。苦味が全部消えるほどのキスを、意識が飛ぶまでされたのでした……。
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