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四日前 Ⅱ
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人の血肉を喰らい、長き時を生きするバケモノ。
それが吸血鬼。
その吸血鬼の王、現国王陛下は最も力が強い証拠である黒髪黒目をしている。
黒髪黒目は、ルージュが生まれるまで国王ただ一人だった。
そんな国王の姉の子供、ルージュを初めて目にした昨日、国王は決心した。
「……姉上、ルージュを国王候補として向かいいれます」
皆、何を言われるのかはだいたい予想が出来ていた。
本来ならば黒髪黒目など、ありはしない。
だが生まれた以上、それを野放しなどするはずがない。
「国王陛下、恐れながらこの子はこの地に生まれ落ちて、まだ1日しか経っておりません。
それに、ルージュはまだ赤ん坊。時期が早すぎるのではないでしょうか」
「いずれルージュが大きくなり、立派な吸血鬼の子と成長したのならば、もう一度伝える。
だが覚えておけ。ルージュは国王候補だ。これは変わり無い事実」
ルージュを護れ。
そう言い残し、国王陛下は突然と姿を消した。
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