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姫城春の話 side春 1
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大学生でイケメンで優しくて
そんな言葉が沢山出てくる様な奴なのか自分でも分かんないけど
俺は誰からも好かれていた
友達からも
先生からも
バイト先の先輩からも
弟からも
とても可愛くて俺に懐いてくれている弟
俺の本性なんて知らない、純粋でかわいい
そんな弟に近づく男
白滝透也
むかつく存在でしかない
別に弟のことが恋愛で好きって訳では無いけど
両親が出張でいないことが多かった俺には癒しの存在であった
でも、それで弟が幸せになるならいいと思う
「先輩おはよっす!」
「おはよ嶋[シマ]くん」
「先輩今日もかっこいいっすね!」
大学に行く途中同じサークルの後輩、嶋 智之《シマ トシユキ》くんにあった
「そんなことないよ。僕より智之君の方がかっこいいよ?」
僕
表では僕。裏では俺。
そっちの方が優しそうに見られて得なんだ
俺は二重人格みたいなもんなのかな
「先輩今日一緒に飯行きませんか?」
「えっと……確かなんにも用事はなかったからいいよ」
雪に連絡しとかなきゃだな
「先輩この後用事ありますか?」
ファミレスに来てご飯を食べ終えたあと智之はそういった
「ないけど。どうしたの?」
「この後俺んち来ません?」
え。なんでだ
そこまで仲がいいってほどじゃないと思うけど
まあ用事ないしいいか
「いいよ」
「ほんとっすか!じゃぁ行きましょ!!」
智之がそう言ってレジの方に向かっていくのを俺は追いかけた
「どうぞ。荷物はどっかてきとーに置いててください」
「うん。分かった」
家に来たは来たけど……何するんだ?
何もやることがない
「ねぇ。なにすんの?」
ゲームでもするのか..と思い聞いてみる
「先輩」
「ん?なに..?」
さっきまでにこにこ笑っていた智之が真顔になる
なんだ?
「先輩って…………
猫かぶってますよね
「えっ?」
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