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怖い話
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俺はいまから、ちょっと
怖い話をする。
俺こと、榎本 旭。15歳。
誕生日は5月。
新学期始まってすぐだから
クラスメイトからお祝いとか
されなくて残念な時期。
利き手は右。
視力は両目合わせて1.0あるかないか。
乱視だ。
メガネが手放せない。
身長は167センチ。
いいか、成長期真っ只中だ。
まだ伸びる。
俺は俺自身に賭けている。
唸れ俺の骨!!!
そして、俺の最大の特徴は
この頭脳だ。
俺は、ふふん、へへ。
盛らなくても頭がいい。
身長は盛るが、この頭脳は盛りようがない。
俺は頭がいいのだ。
お勉強ができる!
全国模試一位だ、
学年トップだ、
そして
特待生だ。
俺の頭がいいからといって
俺の家が裕福ではない。
そして俺は母子家庭だ。
高校も大学もいいところを出て
いいところに就職して
母さんを楽させたいとは
あんまり思っていない。
なぜならあの母親、
わりと稼ぐからだ。
よく働く。
それはもう、俺の助けなんて
イランとばかりに。
全寮制のお金持ち進学校に入学した理由は
上でもあげた通り、ここに
入れば大学もエスカレーターだし
就職にも有利だし、
それもあるが
俺は憧れてしまっていたのだ。
親元を離れ、自立した生活
とやらに。
だから俺は何も考えてなかった。
外部生、特待生、お金持ち、全寮制、
閉鎖空間、男子校
それらが何を意味するのか…。
「ふふふ、私は気づいていたわよ…
それらが何を意味するのか…」
俺は入学して3日後くらいに知った事実を
なんとあの母親、俺が
この学校のパンフレットを
もってきた瞬間から
知っていたのだ…。
な、ちょっと怖いだろ。
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