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親友 3
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勢いよく開いた扉に凪はぱちくりと目を点にして瞬かせた。
身につけるもの全てを脱いだ祐也の身体が目に入ってきて、何だか見てはいけないものを見てしまった気分ですぐ目を逸らす。
…つか、でけぇな……あ、辛くなってきたわ…
男としての象徴とも言えるアレに自分のを比較してみてショックを受ける。
すると、小さく凪、と呼ばれた。
「…どうなっても知らないからな」
祐也がそう言うと、みるみるうちに祐也の顔が赤に染まった。
「?…祐也、もうのぼせたのか?」
「ちげーよ、あほ」
少し気になりながらも、ふーん、と言葉を返し、湯槽のフチに手を掛けてシャワーを使って身体を流している祐也をチラリと盗み見る。
筋肉…すげぇな。
祐也鍛えてんのかな。俺も祐也みたいにもう少し欲しい。
そういえば、斎も……
そこまで考えて、ハッとなる。
忘れたいのに、自然と頭に浮かぶ斎は、凪を苦しめる。
自分は斎にとって何だったのだろう。
思い出したようにぐるぐると考え出す。
彼女がいることなんて最初からわかってたはずなのに。
それを知ってて抱かれた俺も、それはそれで悪い。
だけど、目の前であんなもの見せつけられて、約束すっぽかされて、そんな斎が許せなかった。
男のくせに小さいこと言っているようで嫌だけど許せないものは許せない。
忘れよう。
これが一番、俺にとっても、斎にとってもその彼女にとっても、きっといい結論だ。
「…凪?」
いつの間にか祐也はこっちを見ていて、少し辛そうに驚いた顔をして名前を呼び掛けられた。
どうしてそんな顔―――…
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