アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
耽溺 4
-
「…どうして泣く?」
いつの間にか止まっていた律動も、ましてや泣いているなんて気づきもしなかった。
「っ…泣いてなんか……」
「すまない…」
斎がすかさず謝りの言葉を口にした。
「お前を泣かせたくてしたんじゃない…ただ――あの祐也って男に嫉妬してお前に酷いことをした。…本当にすまない」
言葉の意味がよくわからない。どうして祐也に嫉妬することがあるのだろう。
「え…ど、どうして祐也に…」
「お前はあの男とこういうこともしたのか?」
「こういうことって……?」
「セックス」
「は…はぁ?!すっするわけねーだろ!なんで祐也とセッ…っ……こ、こういうことしなきゃなんねーんだよっ!バカじゃねぇの!」
吐き捨てるように告げると斎の固く冷たい表情が柔らかくなったのがわかった。だが明らかに安堵の表情を浮かべている斎に、疑問を抱く。
そもそもどうして斉は嫉妬なんかするんだ?
俺のことはどうせ遊びの延長か何かなんだろ…?
まさか遊び相手が自分だけを見ていないと気が済まない性悪男みたいな奴とか…?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
90 / 125