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「ったく、どうしたんだよ凪…大丈夫か?」
医務室に連れていかれた凪は、ティッシュを何枚か引き抜く。涙を拭いて鼻を噛むと、丸めて近くのゴミ箱に投げ入れた。
「…痛い」
「は?どこが?」
「歯…歯が痛い」
「歯医者行けよ!」
そう言って爆笑しだす祐也。
本当に痛いんだからなとでも言いたげに、凪は軽く睨むと、「今日行く」と答えた。
「取り敢えず、大丈夫かよ」
お腹を押さえ、ぷるぷると震える祐也。思ってもいない言葉を掛ける祐也のお腹を、肘で思いきり殴った。
痛みに悶絶する祐也をよそに、その場を歩き去る凪。
それからはあっという間に講義が終わり大嫌いな歯医者に行く時間が迫ってきた。
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