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奥に通されると、マスクをしていても分かるほど、美人な女性ばかりだった。
祐也なんて連れてきたらどうなることやら。
女の人が「こんにちは~」と次々に明るい挨拶をしてくれ、軽く会釈をすると、三番の椅子に座るよう指示された。
「先生呼んできますので寛いでおいてください」
女の人はそう言ってきたけれど、こんな場所で寛げるわけがない。そう口に出すことは出来ず、「はい」とだけ答えた。
暫くすると先生らしき男性が現れた。が、一瞬、戸惑う。青い手術着のような服を着ているので、きっと先生なのだろうが、驚くほど美形だったのだ。鼻梁は高く、形の良い鼻。彫りが深くて綺麗な切長の二重。眸の色は淡い榛色をしていて、唇は薄く、形が良い。人間離れした美しさに、凪は驚いた。彼ほど整った顔をした男を見たことがなかったのだ。銀縁の眼鏡を、くい、と上げる仕草が色気に満ちていて、それでいてどこか冷たそうな印象の男だった。
切れ長の眸が、凪を捉えた。一瞬男なのに見とれていた自分に気がつき、ハッと意識が戻る。
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