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動き出した気持ち 3
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「まだイッていいとは言っていない」
意地悪な笑みを向ける斎は何処と無く愉しそうに見える。
「…ふ、ざけんな…っ」
言い返そうとしたとき、根本を押さえ付けていた指が外されゆるゆると疎く動き出した。
「あ…!」
既に溢れだしている凪のカウパー液が潤滑を良くし、グチグチ、と厭らしい音を室内に響かせる。
「それ…!ゃ、だめ…っ!は、っ…ぁあっ」
「だめ?なら止める?」
「っ!」
動きを止められた手。
ここで止められる方が辛く、凪は今にも泣き出しそうな顔に歪む。
必死で斎に訴えるのだがどうやら許してくれそうにもない。
「っ…さ…触って…」
「何処を?」
「っ!…どこ…って…」
言葉に詰まる凪。
「言わなきゃずっとこのままだけど?」
「っ…嫌、だ……っ」
とうとうポロ、と瞳の端から溢れだした滴が、伝って枕を濡らしていく。
もう何が何だかわからない。
まともに考える気力すら残っておらずただひたすらに快楽を求める。
「可愛いが、俺はそんなに甘くはない。気持ちよくなりたいなら言いなさい」
斎の厳しい一言に、言わなくてはいけない状況下に逃げ出したくなるが、ここで止めるのはもっと辛いことは目に見えていた。
その間にも萎えることを知らず、ピクピクと脈を打つ凪自身。
「ほら。言えよ」
言わなければ触ってもらえない。
「っ、……………ぉ…俺の…っ、さ、わって…っ」
「だからどこ?」
「っぅ!…も、…むり…ぃっ…!ひっく」
凪にはこれが限界だった。
それでも許して貰えない凪はとうとう、ぐずぐずに泣き出してしまった。
斎の溜め息が聞こえてくる。
「今回は許すが次は言わせるからな」
斎はそう言うと、再び動かされる指。
待ちわびていた刺激にビク、と身体を震わせ小さく嬌声を洩らす凪。
「ふ…ぁ、っ!」
だが暫く立っても激しく動かされることの無い手は凪を辛くさせる。
焦らされているのか、ゆっくりと動かされる腕に物足りなさを感じ、自ら腰を押し付ける。
「どうした?腰が揺れてるぞ。これだけの刺激じゃ足りないか?」
ニヒルな笑みを溢す斎。
凪の瞳から次から次へと溢れだす涙。明らかに足りない刺激に凪はコクコク、と頭を縦に振る。
もう頭のなかは快楽を追う為だけにしか機能していない。余計な理性はとっくに凪の中から消え去っていた。
「っふ、…ぁ、…い、いつき…ぃっ」
「ん?」
「…つよく、して…っ…お願…っ」
「こう?」
ぐり、と鈴口に爪が捩じ込まれる。
「ひぁあァあ、っ!…痛…いっ!、ちが、ソコじゃな…っ!…ぁあっ」
「我が儘だな、…でも身体は悦んでるみたいだがな」
更に硬くなる凪自身。溢れ出る透明な液体は量を増す。
グリグリと捩じ込まれる爪が、もう痛いのか気持ちいいのかすら定かではない。
「も、だめ…っ、!…ぁっ、イく…!、イきたい…っ」
「…やらしい顔。
…まぁ、これ以上したら歯止め効かなくなりそうだし、」
凪の弱い耳元に唇を近づけ、イけよ。と囁かれると斎の舌が耳を舐めた。
ピチャ、ピチャ、と水気を含んだ卑猥な音がダイレクトに頭の中に響く。まるで頭の奥まで侵されているような感覚に、凪の絶頂は近づく。
突然弾けるような感覚が凪を襲うと、勢いよく情欲を吐き出した。
――――勢いよく放つと同時に、凪の意識はそこで途絶えた。
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