アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
やっぱり嫌味な奴
-
現在、奴の病院前。
い…行きたくねぇー……!!
どんな顔してアイツに会えばいいんだよ…
「…はぁー……」
溜め息を溢す凪。
昨日斎から
"明日5時にこい。"
と、メールが届いたのだった。
何様だ、マジで…。こっちの都合無視だし。
歯医者変えようかな、と最近よく考えるようになった。
斎と居ると自分が自分で無くなっていくような気がして怖くなる。
だが斎の技術は捨てがたいものだった。
歯医者嫌いの凪は、尚更強くそう思う。
…やっぱ、行くしかねぇよなぁ…
短い溜め息を吐き凪は重たい扉を開いた。
いつものように受付を済ませ、奥へ通された。
回りを見渡し奴の姿を探す。
一際目立つ端正な顔立はすぐに凪の視界に入った。
他の患者さんの治療をしているみたいでまだこちらには気づいていないようだ。
…一生気づくなバーカ!
凪がそう思ったのも束の間、何かのセンサーでもついてんじゃねーかと思わせる程、素早く凪の方を振り向いた。
突然のことに、びく、と身体が硬直する凪。
…な、なんだよアイツ。エスパーか…?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 125