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合コン 1
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「「「「「かんぱーい!」」」」」
講義も終わり、集合して飲み会という名の合コンは始まった。
男女交互に座らせられた凪はあまり経験のない席に不安の色を隠せないようで、祐也に助けを求めるが無理矢理いまの席に座らせられた。
…祐也め…絶対恨んでやる。何がフォローするだ、調子いいことばっか言いやがって…
ガヤガヤとした居酒屋内。
酒とタバコの匂いに凪は始まる前から既に気持ち悪くなっていた。
雰囲気のいい個室とはいえ、染み付いた匂いはとれるわけもなく敏感に感じとる。
…やっぱこんなとこ来なけりゃよかった。
周りは既に盛り上がっている様子でワイワイ楽しそうに話をしている。
明らかに温度差を感じる凪は居心地が悪かった。ちびちびとメロンソーダを飲みながら揚げ物をつまむ。
突然、肩を軽く叩かれた。
叩かれた方を見ると、隣に座っていた、ふんわりとした女の子が大きな目をぱちくりさせて凪を見ていた。
「もしかしてこういうの初めてですか?」
凪の方を向き、首を傾げる。女の子特有の高い声に若干どき、としてしまう。
「あ…、まぁ…。」
凪は突然のことに驚き、素っ気ない態度になってしまった事を後悔した。
「そうなんだぁ!実は私もなの!初めてだからあんまりノリについていけなくて」
少し照れたように顔を赤らめながら話す仕草に凪は確かに魅力を感じた。
…可愛いなぁ
でも何故だか、前ほどドキドキしない。
ここまで来ても斎の事が頭を過る。
あまり深く考えたくなかった凪はその辺にあった飲み物をぐい、と勢いよく飲み干した。
隣の女の子が何か言っていたような気がするが、なにも聞こえなかった。
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