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#33
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「…で、嬢ちゃん
何があった?」
「…」
僕は誰かに頼る資格すらない。
それに、こんなに醜い僕を柴田様に知られたら、ここにいられなくなるかも知れない。
「答えられないか〜
俺は嬢ちゃんが何やってたって、嬢ちゃんを軽蔑したりしねぇ
俺を信用できねぇか?」
「…違います、でもっ…!」
「でも?」
柴田様は、僕を優しく見つめた。
その目に、僕の口はつい緩む。
「…もし、もし僕がとてもとても醜かったら
柴田様にも
瑛影さんにも
軽蔑されてしまいます」
僕の目には、涙がたくさん溜まっていた。
零さないように我慢する。
その涙の粒を、柴田様は優しく指で掬った。
「俺は軽蔑なんて、しねぇよ
嬢ちゃんがいくら汚れてたって
いくら傷があったって
俺はそのまんまの嬢ちゃんを受け入れる。
そんなに不安なら、指切りでも爪はぎでも、証になるならなんでもやるぜ〜」
指切り…爪はぎ?
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