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#1
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「…仕方ねぇ、ウチくるか?」
…え。
どう、して?
この人は、僕を引き取ることで利益がうまれるの?
そんなはずない、見ず知らずなのに、赤の他人なのに。
僕にそんな価値はない。
「ホラ、さっさと立て
…ったく、これだから女は嫌なんだ」
おんな?
…ああ、この髪か。
僕の髪は白くて長い。
腰までつくくらいかな。
それをひとまとめにしてるだけ。
人形の髪を気にするご主人様なんて滅多にいないからね。
「…」
僕は顔を上げ、目の前の男の人の手を取り、自分の胸まで持ってきた。
「おい、おまえの体なんて興味ねぇ…
…あ?
おまえ恐ろしく貧乳だな」
…違う。
僕は男です。
「…そう睨むな
冗談だ
おまえ男か
綺麗な顔してんな
…それに、その目、その髪…
おめぇ、アルビノか」
冗談ですか。
そうです、僕はアルビノという遺伝性の病気です。
ご心配なく、移ることはありませんから。
「ますます気に入った
おまえ、俺の家に来い」
…どうやら、僕は生き延びるらしい。
この人が、新しいマスター。
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