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#3
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僕が苦労して大きな風呂から出て
着物を着終わると
「…おう、終わったか」
タイミングを見計らうようにマスターが入ってきた。
「どうだ?ウチの風呂は
広かっただろ」
僕はそれに、こくりと頷く
「…なぁ、そろそろなんか喋らねぇか
それとも、ヤクザは怖くて口もきけねぇのか?」
それは違います。
僕には怖いなんて感情ありませんし
それに、マスターを怖がるなんて
とんでもない
僕は首を横に振った。
「…そうかい
じゃあどうして口をきかねぇんだ」
僕の声が無いと言ったら、
前のマスターのように僕を捨てますか?
それでも構わない
マスターに捨てられたら、きっと僕も____
「…取り敢えず、てめぇの部屋に案内する
来な」
…と、言われても。
「…だぁー、わかったよ!
手、握りつぶされてもしらねぇからな!」
そう言ってぐいっと腕が引っ張られた。
…握り潰す。
そうしてくれても構わないのに
マスターが引く僕の腕は全然痛くない
…あれ?
イタイ…?
って、なんだっけ
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