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#4
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「…そっかー
じゃあ次
君はそれが嫌で逃げ出した」
僕は首を振る
「…あれ?違うの?」
僕は頷く
「じゃあ君は、どうして瑛影に保護されたの?」
それは…
ガチャンッ
鉄のこすれるような、大きな音がした。
「…あっちゃー、時間切れかな」
ガコッガコッ
バキッ
ドーン…
「…そのガキはもうウチのモンなんだよ
誘拐とは、オイタが過ぎるぜ、センセ」
「失礼だなあ
君には聞き出せないだろうから僕が代わりに聞いてあげてたのに」
「あとで書斎に来てもらう」
「へいへーい」
マスターの声だ。
…もしかして、
この人に従ってはいけなかったのだろうか。
「…ガキ
部屋の案内が途中だったな
行くぞ」
マスターは、今度はなにも言わずに僕の手を握った。
その手は少し汗ばんでいて
ちゃんと握らないと滑りそうだった
…今日からここで
人形生活が始まるのか
僕は、ただただそんなことを考えながら
足を動かしていた。
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