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#5
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「ここは【離れ】だ
母屋に行きたきゃ好きに行きな
すまねぇな、生憎と母屋は満室でよ」
ご心配には及びません
僕はここを離れませんから
…離れられませんから
「飯はどうする?」
僕は首を横に振った。
「そうかい
…そんじゃあまぁ
明日の朝また来るわ
組のヤツに布団敷きに来させるから
ちょっと待ってな
じゃあ、おやすみ」
パタン
戸の閉まる音がした。
ふとん?
僕だけが寝るふとん?
そんな贅沢、できません
どうしてそこまで僕に優しくしてくださるんですか?
僕は、喘がない
目も見えない
ただの、木偶人形なのに。
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