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#10
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「…で、話ってなんだ」
「嬢ちゃんのことだがな…
あの子にゃあ、お前に内緒事がたくさんあるんだぜ」
「そりゃそうだろうよ
ゴミ同然に捨てられてたんだからな」
「…お前、本気で嬢ちゃんの面倒見る気あんのか?」
「…当たり前だろ」
「どうして見ず知らずのお前が嬢ちゃん助けんだ?
俺にはわけが見えないね〜」
「…それは、」
「…言えよ
今更、内緒事作る仲でもねぇだろ」
「…アイツは、雨の中ゴミに紛れて捨てられてた
汚ねぇ身なりでな
顔を上げたと思ったら綺麗な顔してやがる
それなのに、目は死んでる
心がないようなツラぁしてやがんだ
…そんなところが、2年前の俺と似てたんだよ」
「2年前、ねぇ…
もうそんなになるか」
「あぁ
…早ぇもんだな」
「ほんとになぁ」
不意に昔を思い出しそうになったが、
俺は軽く息を吐いてそれをやめた。
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