アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
#18
-
「懺悔…だと?」
「厄介だなそりゃあ…」
柴田様は独り言のように呟く。
…厄介?
「誰に懺悔してるんだ」
「これ以上お話しすることはできません」
「なぜだ、なぜ___「瑛影」
ご主人様の発言を、柴田様が遮った。
「これ以上は尋問になる
お前がしたいのはそんなことじゃないだろ」
「…っくそ、」
「あとはこちらの仕事だ」
「わかってる…!」
「焦るなよ〜」
こちらの仕事?
焦る?
ま さ、か
「ご主人様、もしかして…っ、!」
突然ベッドから降りようとしたから
僕はその拍子に転んでしまった。
「おい、大丈夫か…!」
ご主人様の声が、さっきより近い。
目の前にいらっしゃるのですね。
僕は目の前にいるであろうご主人様を掴み
必死で訴えた。
「僕のことを____
僕の本当のマスターを
調べようとしていらっしゃるのですか?
それは、それだけはおやめください…!」
「…どうしてだ?」
「僕は前のご主人様に棄てられたのです
それは、僕が無能だからです…!
自らの能力の無さが招いた結果なのに
さらにあの方の立場を脅かす危険性を生むなど
僕はあの方に合わせる顔がありません…!!」
まあもっとも
僕が建物の外へ出て誰も迎えにこないということは
僕がマスターからも
棄てられたということなんだろうけど。
…いや
どこかで見ているのかもしれない
本当に僕が心から懺悔しているのか
どれだけ本気なのか
それならば尚更
お調べを受けるわけにはいきません。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
51 / 100