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#18
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「胡蝶
お前はもう、1人じゃねぇんだからな
そこんとこ忘れんな」
そう言って、僕を包み込む瑛影さん。
…この温もりを知ってはいけない。
もう戻れなくなってしまう。
そんなことはとっくの昔に分かっているのに
どうしてこんなにも…
「…はい、瑛影さん」
僕はなにも知らない。
なにもわからない。
それでも、瑛影さんが教えてくださるというのなら
“かぞく”を見せてくれるなら
僕は、思い出せるかもしれない。
あの“ホンモノ”を
兄様の、顔を
ただ無邪気に笑っていた、あの頃を。
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