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#21
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…あれ?
ここは…
僕は今、廊下に立っている。
横の窓からは、緑がそよそよと風に揺れていて。
「ダメです坊ちゃん!
今中に入られては…!」
「僕は謝りたいんだ!
止めないで、行かせてよ!」
女の人たちの手を振り切り
僕はやけに大きなドアを開ける。
…いや、僕が小さいのか?
これは…
「に…
にい、さ…ま、?」
寝室だったらしきその部屋は
カーテンが破られ、棚やクローゼットが壊れ
水やら食器の破片やらが、カーペットに散らかっていた。
その中で、小さな身体がピクリとも動かずに立っている。
その身体はゆっくりと僕を見ると
「あれ、◼︎◼︎◼︎
どうしてお前がここにいるの?」
と言った。
「に、兄様、僕謝りたくて…!」
僕がそう言って兄様に駆け寄ると
兄様は僕の肩をトン、と押し
僕が転んだ拍子に兄様は僕に馬乗りになる。
そのまま手を伸ばし
兄様は僕の首を絞めた。
「…お前のせいで
父さまと母さまは死んだ」
「ごっ…ごめん、なさい…!」
「でも僕は、◼︎◼︎◼︎を愛してるんだ
愛って、矛盾してるものなんだよ」
「む、じゅん…?」
「そう、矛盾
殺したいほど憎くて、永遠に飾りたいほど愛してる
だからね、◼︎◼︎◼︎
壊してあげる
そしたら、憎しみもきっと癒える
愛することもできる
君が壊れたら、きっともっと美しくなれるよ」
ごめんなさい
ごめんなさい、兄様
ごめんなさい 僕が悪いの
僕が兄様を傷つけた
だから僕は兄様のために
兄様に、許してもらうために
ごめんなさい
ごめんなさい、兄
「…お前のせいで
父さまと母さまは死んだ」
ごめんなさい
『…お前のせいで
父さまと母さまは死んだ』
ごめんなさい、ごめんなさい…!
“…お前のせいで
父さまと母さまは死んだ!”
ごめんなさい兄様、ゆるして…!
《…お前ノせいデ
父さマと母サまハ死んダ》
にい、さま…ゆるして、ゆるしてください…!
【オ前ノセイデ父サマト母サマハ死ンダ】
【お前ノセイダ】
【スベテオ前ガ悪インダ】
【スベテ…コノ僕ガ、悪インダ】
「_________…っ!?」
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