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#22
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「胡蝶、入るぞ」
おかゆを食べ終わった頃、ご主人様が入ってきた。
「飯は…ちゃんと食ったな
よし
胡蝶
今から俺との約束事を決める
これは必ず守れよ」
「はい、ご主人様」
「違う違う
昨日言っただろ、俺の名前はー…?」
「あ、瑛影さん…」
「そうだ
間違えんなよ?
…で、だ
今日から俺は毎朝ここに来ることにした
なんのためかというと…
“おはよう”を言うためだ」
おはよう?
そんなことのためにわざわざ、僕のところへ?
「お前からは来てくれそうにないからな」
「瑛影さん…その、
わざわざそれを言うために
ここにおいでになるのですか?」
「悪いか?
1日の始まりはまず挨拶からだろ」
「いけません、そんなことのために…
瑛影さんの迷惑になるようなことは、」
「迷惑じゃねぇって
俺がやりたいからやってんの」
「しかし……!
僕なんかに挨拶するためだけに
お手間をとらせるわけにはいきません
どうしてもと言うなら、僕が…!」
「それでまた階段から落ちでもしたらどうするんだ」
「そこは平気や、俺がついとくから」
「ハヤト…
お前なあ、」
「胡蝶の意思を曲げとうない
それは若もおんなじはずや」
「………はぁ____」
ため、いき
聞くだけで、体が震えてくる。
だめだ、止まれ。
止まれ。
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