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#27
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「胡蝶が外に行きたいって言ってんだ
行かせてやりてぇ」
「……ったく
わがままなリーダー持つと
部下は辛いよな〜
大体なにか対策考えてんのか、お前」
「俺のそばから離さない」
「………」
僕も柴田様も
そのドヤ顔にあんぐりだ。
「は…はぁ?
なにいうかと思えば、はぁ!?」
「いいじゃねぇか
それが1番安全なんだからよ」
「ほんっとに……
あーもう、嬢ちゃんは俺が外へ連れ出す
ヅラ被って帽子のつばで目ぇ隠せば
バレねぇだろ
何より俺は向こうに顔バレしてねぇからな」
「引きこもりだもんなお前」
「嬢ちゃん俺にとられたからって八つ当たりやめろ」
「そんなんじゃねぇし」
どんどん話が進んでいく中
僕だけが取り残されていた。
《俺のそばから離さない》
俺のそばから離さない…
俺のそばから離さない…
俺のそばから離さない…
「…い、おい、胡蝶!」
「はいっ!」
「どうした、ぼーっとして」
「アキちゃんのせいでしょ〜
ほんっとにバカでアホだなバカ瑛影」
「笑顔やめろ余計腹立つ」
さっきの言葉が僕の中でぐるぐるして
顔が、熱い
こんな、言葉1つなのに…!
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