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#32
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僕が吐いたものは、瑛影さんの部下が処理してくれるらしい。
僕は瑛影さんに背中をさすられながらも浴衣を着せられ、瑛影さんにお姫様抱っこをされながら部屋へ戻った。
「ほら、寝てろ
…すまん、俺が強引に体を洗ったせいで…」
「いえ…、瑛影さんのせいじゃあ、ありませんから。」
まるで動物のように欲望を求めた自分が、とても醜く感じた。
自分が、今まで思っていたよりも酷く穢れた存在に感じた。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…!
「…っ胡蝶!?」
僕は無意識に、首の刺青を掻きむしっていた。
「やめろ!」
瑛影さんの手は、僕の手を拘束する。
「胡蝶…!
どうしたんだよ!」
「あき、瑛影さん…っ、
僕は、貴方になんてことを…」
「もういい、もういいから…!」
瑛影さんは、僕を強く抱きしめた。
何がいいというのだろう。
僕は、瑛影さんのそばにいるべきではない。
でも、側で愛しい人を守っていたい。
ぐちゃぐちゃな僕の中を瑛影さんが見たら、きっと見放す。
こんな僕、見放されて当然だ。
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