"目を開けると、男の子の泣き顔があった。"


ある時点からの記憶を失った高校生、優(ユウ)。

彼には気になる人がいる。

それは、優の幼馴染みだと言う大学生、夏樹(ナツキ)。

自身の変化に困惑する優の傍に、優しい笑顔と共に居てくれる夏樹。

"彼をもっと知りたい"

"彼との記憶を取り戻したい"

そう思えば思うほど、優の中の夏樹との思い出は消えていく。

今の「ボク」が忘れたとしても、次の「ボク」が夏樹を思い出せますように。

そう思って、優は日記を書き始めた。





片恋日記シリーズ、第1作目。