アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6月9日? 追記
-
ふと思い出したので、書く。
思い出した、というよりも、
疑問に思った、と言ったほうが正解なのかもしれない。
ボクは記憶が無い。
どの時点からかと訊かれると答えにくいんだけど・・・。
ホント、目覚めた時は話すことさえ出来なかった。
でも、以前培っていた能力?からか、1日経てば言語能力は回復していた。
同じように、生きるための基本的能力は時間と共に思い出してきた。
住所とか家族とかは、教えてもらえば、
「そういえば、そうだったかも」と、スルスルと思い出すことも出来た。
勉強だって同じだった。
さっき書いたように、ボクは物凄く頭が悪い。
勉強だって当然嫌いだ。
しかし、1+1=2なのは解る。
分数の割り算は、ひっくり返すことも解ってる。
植物が光合成することも、熊が冬眠することも、地球が太陽の周りを廻っているのも解ってる。
それは、何度も何度も説明され、その度に学んだことだから。
それって、友達も同じじゃないの?幼馴染には通用しないの?
夏樹は言ってた。
「優とは優が幼稚園の時からの友達だよ」って。
じゃあさ、なんで夏樹のこと、思い出せないんだろ・・・。
なんで”have to”が、”~しなければならない”ってのは覚えてて、
夏樹と過ごした場所や時間は一切覚えてないんだろ・・・。
悔しい。
悲しい。
やっぱり、この日記は意地でも続けなきゃ。
たとえ数行で終わってしまうような小さな出来事でも、
ちゃんと書いておかなきゃ。
そうだ。
出来事だけじゃなく、思い出したことも書くことにしよう。
この日記を読んだ次の「ボク」が、
少しでも多く、夏樹を思い出せるように。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 4