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「す、す、すいません!!」
「あぁ、気にしなくていい。それより、君は大丈夫か?」
近くで見たら思っていたよりも綺麗な顔をしているのがわかる。
男の庇護心を掻き立てるような弱々しさ。
子犬のような怯えた目を向けて必死で謝ってくる形のいい唇。
…この行動は、仕草は計算されたものか?
それとも自然体?
「先輩が助けてくださったので、大丈夫でした。ありがとうございます。」
「ならいい。これからは注意して歩くといい。人気者くん?」
周りにはかなりの人が居た、王子と勝手に称されている僕に助けられた君はこれからどんな扱いを受けるだろうか?
この世界は抜けがけ厳禁。
周りが黙っていない。
見物だな。
「…橙真、襟にゴミがついてるぜ?」
教室への移動途中に澪桜が殺気剥き出しの顔で僕にそう言う。
「ククッっ、そうみたいだね。シャツが汚れない内に綺麗に取って潰してくれ。」
「りょーかい。」
「さて、誰がつけたんやら…。」
これがお前との出会いだった…。
なぁ?旭陽。
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