アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
「落ち着いた?」
「…迷惑かけてすみませんでした。ありがとうございます。」
念のために僕の部屋ではなく澪桜の部屋へと彼を通し、暖かいココアを渡すと落ち着いた様子だった。
「そういえば君の名前をまだ聞いていなかった。」
「僕は長門 旭陽です。」
「旭陽か…、いい名前だ。僕の名前は、」
「橙真さんですよね。この学校の王子サマだったなんて、僕まだ知らなくて。無礼な態度で、すみませんでした。」
「王子、なんて周りが勝手に呼んでるだけだよ。そんなガラじゃないからね。気軽に話しかけてきてくれればいい。そっちのは澪桜だ。」
楽しそうに笑っている澪桜を指さす。
「この前橙真に助けられてたけど、あの後知らない誰かからイジメとか受けなかった??この学校そういう物騒なの多いからね〜。」
「最初は手こずりましたけど今は予測しながら回避してますから。大丈夫です。」
「そっかそっか。なんかあったら遠慮なく相談してね?」
……心にもないことを。
「さて、夜も遅い。先程の言い争いは明日聞くにして…旭陽君みたいな可愛い子を一人で帰すのは危険だ。今夜はここに泊まっていく、どうかな??」
「そ、そんな!助けていただいた上に泊まらせてもらうなんて……。」
「少しだけ僕の我儘に付き合ってくれない?…それとも君はチップが無いと一夜も共にしてくれないかな?」
「それはっ、ただ!」
「フフッ、分かっているよ。揶揄って悪かったね。何もしないから一晩だけ、ね?いいだろ?」
「そこまで言ってくださるなら、よろしくお願いします。」
さて、楽しい夜になるといいんだけど。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 38