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それからはそんな日が毎日続いた。
橙真からは極力触られずに、快楽に溺れる毎日。
快楽に溺れさせることで、男娼として使える駒にでもするつもりなんだろう。
「旭陽、もう要らない?」
「もう、要らない。ごちそうさま…でした。」
今もこうして鎖に繋がれている僕に、ご飯を食べさせる。
快感に耐えて疲れ果てた身体を洗うことも、トイレのないこの部屋で排泄する作業も、僕の身の回りすべてを橙真がしてくるのだ。
今の僕は橙真がいないと生活が出来ない。
否、そうなるように橙真に仕向けられている。
これが躾だ。
橙真だけを見るように、橙真だけに縋るように、心と身体を作り替えられている。
なのにこの身体には一向に、橙真を与えてくれない。
今だってこんなに挿れて欲しいのに。
玩具なんかじゃ物足りない。
「フッ、物欲しそうな顔してるね、旭陽。」
「そんなこと…ない。」
そろりと顎を撫でられて、気持ち良くて身を捩る。
「旭陽は何が欲しい?」
「こんな玩具じゃなくて、ちんこが欲しい。」
「…分かった。いいだろう。その代わりに明日まで我慢するんだ。いい子だから出来るだろ?」
「…!うん、できる!いい子にして待ってる。」
あれほど触ってくれなかったというのに、まさか承諾してくれるとは。
自分でも誤魔化しが効かない程に、喜びという感情を溢れだしていた。
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