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コンコン。
「若、澪桜です。旭陽連れてきました。」
「入って。」
重厚感ある扉がゆっくりと開かれる。
そこには朝会ったぶりの橙真さんがいた。
朝会ったはずなのに、ひどく懐かしく感じる。
「澪桜は持ち場に戻ってくれて構わない。僕はこの後部屋から出ないから、下への指示はお前に任せるよ。」
「そう易々と言ってくれちゃってさ。はいはい、ごゆっくりどうぞ。」
バタン。
橙真さんと2人きり…。
くそっ、なんでこんなに緊張するんだ。
「旭陽、そんなところに立ってないでこっちにおいで。…話を、しようか。今後も含めて。」
あぁ、終わる。
橙真の店の売り物だと言っていたあの3人を気絶させた上に部屋から無断で出た。
もう売り飛ばされるに決まってる。
「あの、売られても、…その、僕の相手を年に一回でもいいからしてください!お願いします!」
橙真さんが僕を売って満足してくれるならもうそれで…。
「クククッッ。旭陽、お前何処に売られに行く気なの?何勘違いしてるのか知らないけど、とりあえずそこにある服着て、座りなさい。」
用意されていたのは上等なバスローブ。
手早くそれを着てソファーに座る。
「まず、お前は期待通りの狗だよ、十分すぎる合格点だ。」
「は?えっと、」
意味がわからない、合格点…?
「あの部屋の暗証番号。よく覚えていたね。良い観察力だ。それに僕の狗相手に、この屋敷を全裸で逃げ回れるのはお前くらいのものだ。まぁ…、あの3人を気絶させのは、店の稼ぎ頭だったが…外傷も少ないし、なんとかなるだろう。」
話が全く読めない。
「次に、お前は僕以外の他の男に触られてどうだった?」
「…だった。」
「もっと大きい声で言ってご覧。」
「橙真さんじゃなきゃ、嫌だった!!全身鳥肌が止まらなくて、気持ち悪かった!!」
あの時の感覚を思い出してまた鳥肌が立ってきた。
「モニターから見てたよ。…僕も心底気分が悪かった。お前が他の男をその身体で受け入れたら、殺していただろうね。お前もあの3人も…」
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