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二人だけのエレベーター
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慌ててエレベーターの中に入ると、サングラス姿の男性は僕の後ろで壁に寄りかかっていた。僕は8階のボタンを押していた。けど、彼はボタンを押していなかった。もしかして同じ階……? なんて再び心の中で呟いた。
それにしてもさっきから妙な視線を背後から感じる。もしかして見られてる? 僕は不意に横目でチラッと後ろを確認した。すると彼がまっすぐこちらを見ていた。
いや、サングラスかけてるからそう見えるのかも知れない。ひょっとしたらまっすぐ見ているだけに見えて、本当は別のところを見ているのかも知れない。
……いや、ひょっとしたら寝ているのかも。僕は背後からの妙な視線に戸惑いを隠せなかった。
彼は壁に寄りかかりながら、両腕を組んでこちらをジッと見ていた。僕は彼の妙な視線を全身から受けた。
あれ……おかしいな……? なんか変だぞ……?
なんか違うような………。なんだろうこの視線。
まるで全身を彼に見られてるようだ。全身……?
「ハッ……!」
その瞬間、その視線の意味に気づいてしまった。
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