アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
なっ、なんだ今の人……!?
何だか凄く濃いキャラだったな。って言うか、思わず圧倒されてしまった。わらびもち先生って言ってたっけ? たしかあの人は…――。
『ちわっす、笹かま急便でーす!』
「ウゲェッ!」
その瞬間、僕はうしろからきた宅急便屋さんに台車でおもいっきり体当たりされると、そのまま牽かれた。そして宅急便屋さんは、中にいる女性編集者の人に荷物を届けた。
「荷物のお届けです! ここにサインを下さちわっす!」
チャラい感じの彼がそう話すと、黒髪で前髪がオバケ見たいな女性が小さくうなずいた。そして出された紙にサインをしたのだった。顔を隠した前髪から瞳がチラリと見えると、彼女は「ご苦労様」と不気味に笑った。チャラい感じの彼が帽子を脱いで挨拶をすると、再び台車をバックさせて僕の方へと突進してきた。その瞬間、再びひかれそうになるとバッと右に避けた。彼はそのまま、エレベーターの中に乗り込むと、なにもなかったように去って行った。僕は傷つきながら起き上がると一言心の中で呟いた。
なっ、なんか……。
なんか凄いところに来てしまったな………。
本当に大丈夫なのかな……?
僕はここでやっていけるかな……?
「ねぇ、そこの君!」
「はっ、はい……!?」
近くから誰かに声をかけられると、僕はとっさに返事をした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
23 / 33