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我に返ると...
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「ついたよ」
そう言って、俺に笑いかけてきた
「...?」
俺は目の前にある大きい建物を見上げ、確認してから視線を爽太に戻すと、爽太はゆっくりと頷いて
「デパートだよ、それで今日は俺の買い物につきあってほしいんだよね」
キラッキラな笑顔で言われて、周りのキャーと騒ぐ声が聞こえた
今日は休日だからか人が多いし、俺と同い年くらいの人もいて
特に女は爽太を見ながら頬を赤く染めていた
そういえばこいつ目立つんだったな......
最近ふわふわとした時間が多いような気がしてすっかりと忘れていた
今やっと現実にかえってこれたきがする
俺は、とりあえずこの場からはやく離れたくて、爽太の腕を掴み、えっ...と言う爽太をずんずんと自動ドアまで引っ張っていく
さらにまたキャーと聞こえたのは気のせいだろう
ウィーンと開く自動ドアまでくると、ぐっと後ろに引っ張られるようにされて、俺はなんとかバランスを取りそこで踏みとどまった
「そんなに俺と手繋ぎたかったの?」
俺はそのセリフにドキリと胸がはねる
どうやらずっと腕を掴んでいたようで俺はバッと離して爽太から距離をとる
「手じゃない、腕」
「手でも腕でも俺に触れたかったんだろ?」
にやにやしながら言うので、こいつほんと勘違いやろうだな...
ここで俺が何か言ったら絶対またなんか勘違いしそうだな...
「まあいいや、幸一から手繋いでくれたのは嬉しいし」
「繋いでない」
「よし、じゃあ入りますか」
爽太は満足そうにデパートの中へと入っていった
「...〜〜〜っ」
声にならない声をだしながら俺はズンズンと爽太についていった
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