アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
狂った糸
-
地下室に連れ込まれて幼馴染みにレイプされて気を失った優が目を覚ましたのは2時間後。目を覚まし辺りを見渡せば地下室では無く治療室のベッドの上だった。そして逞しく凛々しい声色で「やっと目を覚ましたか?」と訪ねる声。
優がそっちらに目をやれば軍隊のボスが椅子に腰をかけていた。優は小さく頷けばボスの逞しくてゴツゴツとした手が優の頭を優しく撫でる。
優「ボス...」
ボス「ん?どうした??」
優「夜達は??」
ボス「夜達なら任務に行ったぞ」
優「そうです,か...」
夜達にあんな事をされても嫌いではなく普通なら姿が無いなら安心するのに姿が無いと気にしてしまう自分はやはり可笑しいなと内心で思う優。顔を軽く俯けばボスはゆっくりと唇を動かす
ボス「まだ疲れてるだろうから今回は優は休んでおけ」
ボスは再び優の頭を優しくポンと叩いてはそう言って椅子から立ち上がり治療室から出ていった、優は再び布団にかぶり横になる。
ーーー夜、風馬、太陽、出雲、空....いつからこんな風な関係になったんだろう....ーーー
胸中でそう巡らせてはフッと前に夜に言った言葉を思い出す。それは中2のあの出来事が過ぎてからの事を....
ーーー
過去
優『なぁ、前の優しかったお前達は何処に行ったんだ??』
夜『前の優しかった俺達??』
優『あぁ...』
夜『ははは....いきなり何を言い出すかと思えばそんな事か。馬鹿だな....優ってさ。頭はいいくせに賢くはないよな』
優『何がだ...』
夜『あの時はあの時だ、前の俺は死んだよ。今の俺達を受け入れろ』
優『夜....』
夜『頭馬鹿じゃないだから分かるよなぁ??』
ーーー
回想をやめ優は唇を軽く噛み締める
ーーー...俺はあんな夜達を受け入れたくないから逃げた....夜達の酷くて悪い場所を知ろうとはしなかった...ーーー
優「それでも俺にとて夜、風馬、太陽、出雲、空は大切な幼馴染み....。俺も相当狂ってるな...」
小さく苦笑する。どんなに怖くても酷くても我慢してればいつかは前みたいに戻るじゃないかと願ってしまってる。大切な幼馴染みだから任務じゃない事で手を汚させる事はしたくない。アイツ等が任務から帰ってきたら反感させないように心かけていつも通りにしようと小さく胸の中で思った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 27