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エピソード(回想)2
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あの時あの日、俺は任務休んでおけば良かったじゃねぇのかって今でもそう思った
優「夜、風馬、太陽、出雲、空。俺これからアランと一緒に任務に行ってくる」
空「え!?任務...!?アランと一緒の任務だと長引くよね?」
優「あぁ、長くて1週間ぐらいだな...」
空「だよね。うん....分かった」
夜「優、気を付けてな...」
優「あぁ、分かってる。じゃあな」
風馬「気を付けて」
見送る5人に優は小さくはにかんでは手を振りアランの方へ向かった
アラン「優、準備は大丈夫か?」
優「あぁ」
アラン「じゃあ行こうかー!」
ギルドから出て少し歩いてからアランは青空を眺め優に言葉を紡ぎはじめる
アラン「今のところ俺の神剣を持ってるのは優だけだな」
優「??あ、あぁ、そうみたいだな...」
アランが持つ神剣は世界に属性を持った神剣が幾つかある。アランが持つ神剣は天のゼウスの剣で属性は天。同じ神剣を持ってたとしても扱いによては属性が変わり神剣に宿ってる神も代わるらしい。アランの表情は真剣でいきなり神剣の事を言ってきたのかが疑問に思った。
アラン「...優。俺は思うんだ。どんなに強者や有能や才能が上に立っても戦争はなくならない...。確かに俺は世界から戦争を無くしたい...。」
アランは表情に影を作りながら瞳を細めてそう言い出す彼に優はジッとアランの顔を見る。
優「どうした、いきなり...アランらしくねぇな...」
アラン「年齢的、俺は優達より年下だから偉そうに威張って言えないけど教官の俺が年下って不安だろう?」
優「年下だからって...。年が下でもお前は俺達の教官で実力や責任感があるから教官が勤められるってすげぇよ。お前が教官である事に不安なんてねぇから」
アラン「あはは、そうだったな。で...もしかしたら俺の予感なんだが俺が居なくなったらこの神剣を優に託す。回復能力だけ保ったままにしてあるから後の扱えは優次第で」
優「....アラン」
アラン「その時がきたら頼んだぞ、優」
優「......。あぁ...」
アランが小さく笑みを溢しそう言えば優は少し戸惑いつつアランの予感は今まで外れた事がない為、そんな事あっては欲しくないが返事を返してアランと共に再び歩き始めた。
一方優とアランが不在のギルドは夜、風馬、太陽、出雲、空はギルドの教室で双六をしてた。
女子1「あーぁ、優様が居ないなんてつまらなぁいー」
女子2「でもぉ、風馬くんはいるし...」
女子3「けど風馬くんって冷たくない??」
女子2「そう言う場所もいいじゃぁない」
5人の女子グループが優や風馬で盛り上がって話してれば風馬は小さく舌打ちして空達に「胸糞わりぃから席外す」と言い残して教室から出て行った。
夜「風馬の奴...やけに機嫌が悪いな」
太陽「あー...だってあの女子グループなんだよね。優に告白したの」
夜「....そ、そうか」
太陽の言葉にやや反応しては敢えて顔には出さずにサイコロを弄りながら平常心を保つ。そんな中、女子グループの5人が夜達を見ては肩を竦め笑う
女子4「そう言えばぁ、太陽ってホモだよね~あれって絶対に。いっつも私が優様と話そうとすると優様にベッタリしてるし近寄れないんだよね」
女子1「うわぁーなにそれ⁉マジで引く。出雲なんか頭の回転いいけど何考えてるか分からないし怖いし...。空は空で計算深くて裏ありそうだし夜はあの学生時代だけ殺人起こしてるしマジ怖くない?てか殺人犯がよくギルドに入隊しようと思ったわ」
女子3「あはは、そうそ...」
女子が続いて何かを言おうと言葉を紡ごうとしたが夜が怒り任せに乱暴に椅子から立ち上がり女子の一人の胸ぐらを掴んだ
夜「オイ...お前ら...俺の悪口なら構わないけどな...俺の友達の悪口を言うなら許さねぇぞ」
女子3「な、なによ...。けど事実じゃん、太陽がどう優様を好きでも同性同士は否定されるの。どのみち優様はあたしらの誰かと付き合う事に」
夜「ぁ?なに馬鹿な事をほざいてる。
お前達の中で優が付き合う事なんて無いだろう。むしろ性格がブスのオメェ等に優が釣り合う訳が無い」
女子2「なぁ⁉ちょ、今の言葉編修しなさいよ!?」
夜「自分で性格がいい女だと思ってるなんて救えないな...。お前達が優が好きな理由を当ててやろうか?顔とルックスと性格だろう」
女子達「ッ...」
夜の言葉を聞いてほぼ図星のため何も言えずに黙り込む5人の女子。夜はそんな反応を見ては小さく笑う
夜「ほんっと女って言うのは単純で馬鹿だな。お前達を見てると無償に腹が立つ....優に好意を寄せてるのか...駄目だろう、優に好意を持つなんてな...」
右手の指をポキッポキッと鳴らしながらそう言って目付きを鋭くして怒りが籠った声色で胸ぐらを掴んでる女子の腹に思いきり膝で蹴る。蹴られた女子はあまりの痛さで悲鳴を上げられずにしゃがみ込む
女子5「ちょ、女に手を上げるなんて最低!!」
夜「最低??笑わせる。お前達が聞こえる様に悪口を言うのが悪いだろう?もしかして俺が見た目地味で暗いから手を上げるなんてしないとでも思ったか?」
女子5「ッ...」
夜「ここは学校とは違う...ギルドだ....任務に行って行方不明と言えば幾らでも口実はつく。...後悔しても遅いからな」
夜は指をポキッポキッと鳴らしながらそう言えば女子達に向かって殴り込み真っ赤な血が教室一面に散った
空「まったく太陽が女達の死骸を処理したからいいけど少しはカッとなる前に抑えて」
夜「...」
空「聞いてる?夜」
夜「あぁ、聞いてる、それとやっぱ出雲に言われて気がついたわ。俺は慣れない自分を無理矢理に演じて他人やお前達以外の仲間にも優しくしてきた。だけどそれは俺の柄じゃねぇ。俺は気に食わねぇ奴や風馬達以外の奴が優に近付いたらムカ付く...。俺はこれから前の俺のままで生きる」
風馬「やっぱ髪型も性格もそっちの方が夜らしいよ」
夜「あぁ、だろうな」
ワックスで髪を固め耳にピアスをしては風馬の言葉に不適に笑って頷く。優とアランが任務を完了してギルドに帰ってきた時は夜の体格が学生の頃よりも逞しくプロレスみたいな筋肉の付き方で驚いた優だが暗い雰囲気が無くなった夜に心から良かったっと安心したのだった。
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