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本当の顔(☆)
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全てを知りたい。
本気だからこそ、そう思う。
「……………………………大和」
心地好い、囁き。
ふかふかのシーツにくるまれ、揺れる身体。
さっきまでひんやりとしていた寝室の空気も、瞬く間に熱気が景色を変える。
「っあ……………ん……はぁあっ……親父…………ぃっ」
外は、夕暮れ時。
朝から動いていた大和達の夜は、いつもより早く始まっていた。
少しだけ開いたカーテンの隙間から差し込む、赤い夕日に照らされ、汗ばむ肉体は悶える。
燃えるような、赤。
キュッと上がったヒップを突き出し、そこから望む背中に光る刺青へのラインの美しさと赤い日差しとの陰影が、大和を貪る嵩原の目を何よりも楽しませてくれる。
「エロいな……………………大和……………………最高や」
「ぅ……ふぁ……………親父…………はぁ…………は……っ」
震える手で必死にシーツを掴み、自分へ振り向く我が子の潤んだ瞳。
綺麗な身体が、淫らに堕ちていく瞬間。
これを見て、まだ息子だからと身体をセーブ出来る男がいたら、それは余程の聖者だ。
「俺は……………………愛に狂うた、亡者やな」
ジュル………………………
ドロドロに濡れた唇から舌を覗かせ、嵩原は大和のヒップへかぶり付いた。
とろりと蜜を垂らす、ひくつく窪み。
舌へ当たるその感触を味わい、そこに長く出した舌を滑り込ませる。
「あっ、ああ……………あかん………てぇ…………そないなとこ……っんぁ……………汚ない…………は……ぅっ!」
グチョと孔を埋める、父親の舌触り。
大和は口から涎を溢し、大きく首を振り上げた。
四つん這いになっている膝が、既にガクガクと揺れ動き、自分のモノは熱く脈打つ。
もう痛い位に反り返って、先っぽは早くも細い糸を引く。
「汚ない事あるか……………………俺しか知らんここは、とびきり綺麗やで…………………なぁ、大和」
「は……ぁ………ぁあ…………親…っ………ひゃああっ」
グリグリと中で蠢く舌の動き。
ヒップのサイドを父親の手で目一杯に押さえられ、逃げる事もままならない姿で、敏感な部分をまさぐられる快感の波。
それが、あの美しい父親の顔でされているかと思うだけで、淫らな気持ちにさせられる。
「あああっ……………イッ………………」
あの顔が、自分のヒップを………………。
脳裏を占める、父親のいやらしい口元。
いやらしい、舌使い。
いやらしい………………………。
「………………………父……………っ……!!」
ビュビュ………ッ……肌へ当たる、生温かい感覚。
大和の下半身は一気に絶頂を迎え、肌とシーツの間を白い体液が飛び出した。
ギシ……………シ………………
「あ………………ぁぁ………」
ガクッと肘が落ち、大和は崩れる様に俯せる。
舌だけで、イカされてしまった。
全身が痺れて、涙が溢れる。
なのに、幸せ。
馬鹿なガキだが、親にイカされて、幸せを実感する。
どうにもならない程、好き。
大和は少しだけ顔を動かし、その好きで好きでたまらない父親を見る。
「っ…………ぁ………親………は…ぁっ」
「…………………ここにおるよ……………大和」
「ぁ…あ…………は………親父………………ぃ」
シーツに埋もれ、見上げた先に輝く、夕日に染まる父親の笑み。
親父…………………………。
痺れが残る手でシーツの上を這い、大和の想いは愛する人へ差し出される。
「親父……………は…………ぁ」
「………………………大和」
嵩原はそんな大和の腕を握ると、肩を揺らす身体を撫で、ゆっくりと仰向けに寝かせた。
そうして、息もかかる距離で大和を見つめながら、優しく唇を重ね、片手で長い足を開くよう促す。
「俺の大和……………………愛しとる………………」
「ぁん………………っ………っん……あ」
なされるがまま。
父親の身体の良さを刻み込まれた脳は、何も拒む事なく次々と快楽を求める。
自分だけを見て。
自分だけを愛して。
自分を見る力強い目に惹き寄せられる様に、大和は両手を父親の頬へ添え、これでもかとキスをせがむ。
「離さん………で…………はぁ…あ………もっと………もっとキス欲し………っ…は………ぅ…んっ」
異常かもしれない。
自分の中に、こんなにも卑猥な人間がいたなんて、気付きもしなかった。
抱かれる度、愛し合う度、どんどん自分は狂っていく。
自分の足を這う父親の指先に、身体をゾクゾクと昂らせ、大和の唇は父親の唇へしゃぶりついた。
「も…………………そないにしゃぶられたら、俺……………息出来ひんわ………………」
思わず、こちらが圧倒されそうな、激しいキス。
それでも嵩原は笑顔を浮かべ、大和の背中へ腕を入れると、自分から離れないように舌を絡める。
離さんで。
大和の言葉を、ちゃんと聞いて形にする。
二人だけの大切な時間。
口には出さない所も、嵩原の愛は溢れんばかりに大和を包み込む。
「はぁ………………可愛いな、大和」
背の高い大和の身体を、片腕で支える。
決して楽ではないが、嵩原は大事そうに大和を抱き寄せ、太股を滑らせた指先をヒップの溝へと落としていった。
「………………………そろそろ、ええか?」
ええか?
ええか………………………。
それに、また下半身がぐぐっと起きてくる。
だって、まだまだ愛してもらえるって事。
「あ……………ぁ…ぁ………親父ぃ……………」
「たっぷり舐めたったから、よう濡れとるわ」
「ぅ…………あ…んっ…………はぁっ……ぇ……え………っ」
軽く力を入れただけで盛り上がる、父親の筋肉。
手を回せば、刺青の輝く背筋も、グッと固くなっている。
そんな男にキスをされ、抱きしめられる事に、大和は自分がそこを目指している事も、忘れそうになる。
何も要らない。
この愛だけあれば……………………。
重なる唇さえ、それを繋ぎ止める為に一生懸命貪った。
「も…………ぅ………………離れとうない…………は…ぁ」
僅かに出来た唇の小さな隙間から、大和は健気に父親へ想いをぶつける。
会えなかった時間。
会えなかったから、こんなに燃える……………?
いや、本当は違う。
本当は………………………。
揺れる瞳に愛すべき男を映し、子はまた口付けをする。
「好き……………あ……ぁ…好き…………親父……っん…ぁ」
何度も何度も父親を呼び、何度も何度も愛撫をせがむ………………愛に飢えたみなしごのように、何度も。
「アホ…………………俺の方が、好きや………………」
「あっ…………………親……………っん…ん」
でもそれを受ける父親は、さらに上をいく。
「何倍も…………………何百倍も…………………お前を好きで好きで、とうにイカれ狂うとる」
「は………んっ……ぁ…あっ…ん………ゃ」
自分へすがる大和を両腕で抱きしめ、戸惑う舌を逃さまいと舐め回すと、ヒップの窪みへ自分の熱いモノを擦り付ける。
ジュプジュプ……………ジュプジュプ……………濡れた孔を、固くイキリ起った先が入り込みそうな勢いで押し上げて。
しかもそのせいで、大和の長い足はバタバタと揺さぶられ、シーツの皺が背中へと激しく片寄る。
「親父っ……………そんな……ぁ…入る…………ぁんっぁあん…………そんな突いたら………入っ………て…あっあ」
「じっくりイッたろ思うたけど………………あんまりにもお前が求めるから、スイッチ入ったわ」
嵩原は身体を起こし、大和の乱れる身体を眼下に見る。
涙も涎も、身体を照らす汗も、喘ぐ息子の前では何もかもが愛しい。
その上、思い切り開かれた足の付け根には、自分の大きくなったモノを飲み込まんと、うっすらと赤くいたいけな入口が、蜜を垂らしてこちらへ向けられている。
そこへ徐々に力を加え、熱く太い男根をぶつける満足感。
これを、愛しい我が子が飲みきった時が、愚かな男は最上の悦びに包まれる。
「大和………………………誰にも触らせん…………………お前は、俺のもんや…………………俺だけの…………………」
「親父……………ぃっ………あっ…あ…んっ」
大和の両腕を頭の上に挙げさせ、それを片手で押さえ込み、嵩原は身体へ唇を滑らせる。
「手ぇ出すボケがおったら、噛み殺したる………っ」
噛み殺す。
この男なら、やりかねない。
鋭く光る、瞳の奥底。
身体へ低く響き渡るような父親の声に、大和は喰われる自分を思う。
喰われてもいい。
それくらい、尖った父親は雄々しい。
だから、知りたい。
知りたい。
「親…………は……ぁ………っ…ん」
大和は、身体を這う父親の愛撫に息を漏らし、薄暗くなっていく天井を見つめた。
薄暗い、世界。
大和の心に、ずっと引っ掛かっている光景。
安道が知り、高橋も知っている、父親のもう一つの顔。
自分は、見せてもらえなかった姿。
「……………………………化け物」
これほどまでに愛し合っているのに、見る事が許されない悔しさ。
どうして?
どうして。
どうして……………………!!
自分だって、誰にも触させたくない。
愛してる。
一番愛しているから、一番知っておきたいと思うだろ。
何故、自分だけ知らされない。
「大和………………………何か、言うたか?」
ポツリと呟く大和の声に反応し、父親は顔を上げる。
ああ、ホント惚れ惚れする。
「格好ええ……………………俺の親父………………」
「や……………………ま……………」
引き締まった筋肉へ身体を密着させ、大和は口を塞いでいった。
そして、自ら腰を振り、父親の下半身へヒップの溝を擦り当てる。
「早よ…………あ…ぁ………早よ、挿れて……………っん……親父を受け入れるんは、俺だけや…………………誰にもやらんから…………………挿れて………ぇっ」
自分も、とうにイカれてる。
父親の知らない顔を知りたくて、こんなにも妬けてくる。
大和は何かに煽られる様に、父親を求めた。
「大和………………………」
「早よ…………………愛してや…………っ………」
愛して。
それを見る嵩原は、大和の身体を力一杯引き寄せた。
ギシギシ……………ッ………………
「………………………今夜は、寝させへんからな」
「はっ……………ぁ…ああ……………んっんぅ…っ」
噛み付かれるようなキス。
口の隅から隅までも吸い付いてくる、父親の舌が全てを食い尽くす。
息衝く暇もないその激しさと、下半身を突き上げる揺さぶられた視界。
大和は父親に腰を持ち上げられ、少しずつメリ込んでくる熱い刺激に、背中を反らして身体を捩る。
「あっ……………ああぁっ…くる……熱………ぐるぅっ!ああああっ!!っんはぁぁっ………親父……ぃっ!」
「っん……………やま…………きつ………っ」
ズブ………………ブブブ…………………
溢れる涙を散らし、よがり狂う大和の身体を、嵩原の下半身は攻め入った。
久し振りでも、抱かれ続けた肉体。
開かれた身体は、あっという間に父親を根元まで飲んでいた。
「痛いか…………………大和………………っ」
大和を抱きしめ、嵩原は涙を拭う。
少し動くだけでも奥を突く、下半身を埋める父親の身体。
それがまた、瞬く間に快感を呼ぶ事を、身体は理解してる。
大和は、ポロポロ流れる涙をさらし、父親の首筋へ顔を沈めた。
「痛とうてもええ………ぁんっ…………はぁあっ…………っん……………痛とうてもええっ……ふぁっ…ああっ…………こんなん…………直ぐ気持ち良うなる………っ」
それよりも、安心する。
繋がっている。
誰でもない、自分と繋がっている。
「親父…………は………ぁ…愛して…………愛してっ……」
それでも、どこか満たされない。
愛は、いくらでも貪欲になる。
まだ欲しい、まだまだ欲しい。
小さな不安が、恐ろしい程の闇を持って来て。
「愛したる…………………言われんでも、死ぬほど愛したる…………………っ」
愛される寂しさ。
守られ過ぎて、見えない景色。
「…………………親父………………好き…………や………」
禁忌を犯した愛の形。
堕ちても堕ちても、まだ底はない。
大好きな父親に抱かれ、大和はその寂しさを知る。
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