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「食べ物は嫌いなものとかはある?」
そのまま様々な料理の写真が載っているメニューを見せながら聞いてきた高宮さんに「嫌いなものは何もないです」と答えた。
そんな俺の答えに高宮さんは「じゃあ適当に頼んじゃうね」と言い、店員さんを呼んで何品か料理を頼んでくれた。
目の前には、にこにこ笑顔の高宮さん。
綺麗な顔立ちの高宮さんが、目の前にいる。それだけで、ドキドキしている俺は自分から話しかけることなんて出来ない。
飲み物と料理が来れば、食べることに専念すればいいんだけどな。
そんな俺の願いが届いたのか、飲み物と頼んだサラダを持ってきた店員さん。
「乾杯しよう」
店員さんがテープルに料理を置いて、簾を下げたところでビールのグラスを持った高宮さん。
俺も慌ててグラスを持って、高宮さんと乾杯した。
ジョッキじゃなくてグラスに入ったビールは、いつものビールと味が違うように感じた。
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