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このまま、千秋さんは一緒に住むことを言うんだろうか。
千秋さんを見ると、落ち着いた様子で、母さんが入れた紅茶を飲んでいる。
カップをソーサーにゆっくりと置いた千秋さんは、母さんに一緒に住むということをいきなり切り出した。
母さんは案の定、ショートケーキを食べている手を止め、千秋さんと俺を交互に見ている。
「紀陵高校から私の家の方が近いので、私から提案したんです」
目をこれでもかと言わんばかりに、見開いている母さんが千秋さんの顔をじっと見ている。
「千秋さんはそんな、いいんですか?」
「はい。教師って仕事は朝も早いし、夜も遅くなったりするので、私の家から通えば少し碧さんが楽になるかなと思いまして…」
真剣な顔で母さんを見ている千秋さん。
そんな千秋さんの顔に照れたのか、ほんのり頬を染めた母さんは「……お願いします」と呟いた。
……お願いします。って、え?何、了承したの?
千秋さんも母さんのその答えに驚いた顔をしている。
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