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両手にドリンクカップを持って千秋さんの元へ戻ると、すかさず俺の持っているカップを奪い取り、歩いて行った。
俺の分まで持ってくれなくても大丈夫だけどな。
俺は何も言わず、千明さんの後をついて行き劇場の中へとはいった。
席は中間あたりの列の、右端の2人席。
端だからちょっと見にくいけど、隣に知らない人が座らないので少し気が楽だ。
2人で並んで座り、俺の飲み物をホルダーに入れてくれた。
CMで見た時から気になってたから、楽しみだな。
俺はうきうき気分で、最初の新作案内のCMから食い入るようにスクリーンを見た。
映画も中盤。クライマックスで犯人がもうすぐ分かるというところ。
いきなり自分の膝に置いていた左手が、握られた。
長い指で、俺の指を絡めてくる。
まるで恋人つなぎのように俺の手を握ってくる。
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