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Your kiss is sweeter than honey.
バレンタイン 4
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龍の車に乗り込もうとしたら、紙袋があった。
(あ…)
嫌でもわかる。
今日はバレンタイン。
龍宛てに来たチョコや、物が入っている。
「邪魔なら、後ろに投げとけ」
龍は気にしてもいないようで、さっさと乗り込んでいる。
聖梨は、邪気に出来ずに膝の上に置くことにして車に乗り込んだ。
車が動く。
「…会社に届いたの?」
「その一部だけな。美玲が持って帰れって、うるさくて」
「それじゃあ、お返し…大変だね」
一部、にしては多い量。
龍がモテるのは、知っている。
口は悪いが野心家で行動力があり、いわゆる肉食系。
顔は良いし、地位も名声もある。
モテないわけは、ない。
「しねーよ」
「え?」
「お返しだろ?全員しない。アッチが勝手に送ってきてんだ」
「…ふ~ん」
(俺も、龍にねだられたにしても勝手に作った1人だから、お返しは無しだしね。まぁ、別にいらないし。)
膝の上の紙袋を、見比べる。
(…って、こんなブランドチョコと比べたら、あげない方がいいのかも…)
そう思っていると、ちょうど目的地の水族館に着いた。
車を駐車した龍が、聖梨に向き合った。
「で?聖梨は、いつ…くれるんだ?」
「へ?!」
「チョコくれ」
「あ…、どれか開ければいいの?」
龍のプレゼントの袋に手を入れて、ブランドチョコを出した。
「違う。お前が俺に、渡すチョコ」
「…渡せない」
「なんでだ」
「こんなにもらってるから、いらないでしょ?」
「いる」
「~っ!」
聖梨は恐る恐る、龍へ焼いた物が入った袋を出した。
「お店に出す物の合間を見て、作ったけど…」
「合間…ねぇ」
ニヤニヤしている龍。
「合間だよ!」
「…にしても、セックスの後のトロットロの状態の時に言った言葉を覚えていたなんてな。まだ余裕あったんじゃねーのか?お前」
龍の右手が、聖梨の頬を撫でる。
「っ!!そんなわけないだろ!2回もしたら、疲れるから!」
「2回もナニしたって?」
龍はニヤニヤしながら、意地悪な顔をしている。
「~っ!知らない!」
「今日は、更に覚悟をしとけよ?」
そう言うと、素早くキスをされた。
龍にされる事に興奮して、身体が喜ぶ。
(…いちいち、反応してしまう自分が恥ずかしい!)
それでも、龍の身体を避ける事はしない。
聖梨は、ゆっくりと入ってきた龍の舌を受け入れた。
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