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Your kiss is sweeter than honey.
まぶしい朝 5
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龍が甲斐甲斐しく聖梨の身体を洗い、全身が暖まったところでバスルームを後にした。
移動はもちろん、お姫様だっこで運ばれてリビングに着く。
昨日セックスしたソファーの上で、今は向い合わせで座り、髪を乾かされていた。
不器用にも、どうにか聖梨の髪をタオルでガシガシと擦る。
力が強いのか、聖梨の頭は左右に揺れていた。
(…でも、気持ちいい)
聖梨は何も言わずに、されるがままになっていたがハッと気がついて、慌てて立ち上がった。
「龍の髪の毛も、乾かさないと!」
その言葉に龍はポカーンッとした顔をしたが、それは一瞬のことで、すぐに笑った。
「ははっ!聖梨が先に乾かさないと、風邪をひくだろ」
「で、でも…」
「いいから座れ。ったく、お前は…どうして俺のことを、気にかけるんだか」
腕を引っ張られて座らされ、またガシガシとタオルで髪の毛を拭かれた。
(どうしてって…好きだから)
昨日トロットロにされた時に、危うく言いそうになった。
(…あの状態は、危ない)
何度も何度も襲ってくる快楽。
そして、低音の心地よい龍の声。
卑猥な言葉を言った後の、龍の顔。
『好き』って言ったら、全てが無くなってしまう気がした。
(怖い…)
記憶が無いから、無くすものは無いと思っていた。
が、この関係が無くなるのは、すごく嫌だった。
(龍は遊びだと思っているのに、俺が本気だって知られるのが怖い!)
そう思うと、涙が出てきた。
「…聖梨?」
異変に気がついたのか、龍が手を止めて覗きこむ。
「…」
慌てて手で目元を隠したが、龍の手で引き剥がされた。
「…っ!」
「…お前」
龍が聖梨に問いただそうとした瞬間、リビングのドアが開いた。
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