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Your kiss is sweeter than honey.
まぶしい朝 7
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美玲が慌てて、もう1つの袋を拾った。
「…あ、卵!すみません!!」
「大丈夫です!茹でて潰しますから…。ところで美玲さんは、この中で食べられない物あります?」
「…いえ、無いですよ」
「良かった~!じゃあ、作るので待ってて下さいね!」
聖梨は、キッチンに行った。
「割れてない卵は、冷蔵庫に入れて…」
聖梨が袋の中身を確認している。
「…社長が、聖梨さんにすごく御執心なされていらっしゃいますね。驚きました」
「執心って、あのな…」
「いえ…そうですよ。どんな人にも素っ気なかったのに、聖梨さんは違うんですね?」
「…」
龍は、何も言わなかった。
「…龍?鍋とかフライパンは、どこ?」
キッチンで、聖梨がゴソゴソと棚を漁っている。
「今、行く」
龍はキッチンに行った。
「ボウルとざるは、あったんだけど…」
「俺も使ったことが、ねーからな。上かもな」
龍は腕を伸ばし、上の棚を開けた。
「あ、それ欲しい!」
「これか?」
「うん、ありがとう」
笑顔でお礼を言いながら、龍から鍋をもらう。
「…」
龍は聖梨の後ろから、スッと両腕を伸ばして聖梨の腰に巻きついた。
「ち、ちょっと!」
驚いた聖梨が首を捻り龍を見ると、待っていたかのようにキスをされた。
「んっ!」
軽めのキスをされる。
「龍!」
「んー、ここで見てる」
聖梨の後ろに抱きついたまま、肩に顎を乗せた。
「…動きづらいって」
「動きたかったら、一緒に動く」
「…っ」
言ったところで駄目だなと思い、聖梨はそれ以上言わなかった。
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