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「なあ、破っていい?」
「借り物だから止めような?」
「…ッチ」
嫌々着替えた黒をベースにしたロングスカートのそれ。涼が選んだんじゃないだろうな、これ。ロングが良いって言ってたし。
「マジで嫌なんだけど」
「分かるわー。こんなでかい女居てたまるかよ」
俺と同じような服を来てる愁。スカートなのに違和感がない…のは多分こいつの顔が良いからだ。
「あ、狼城はこれも」
「は?っぶ、」
吉柳が頭に何かを被せてくる。黒色の大量の毛。…うっわ、ロン毛。胸まである。懐かしい。
確信した。これ涼のチョイスだ。
ーピロリンー
「あ?おい、てめぇ何撮ってんだよ」
それをくるくると指に絡めて遊んでいると吉柳が写真を撮ってきた。
「椿先生に撮れって言われてんだよ…!」
「分かってくれ」と言いたげな声でそう言いながら、続けて5枚くらい写真を撮られた。
…吉柳は涼の下僕と化した様だ。
「…邪魔なんだけど取って良いか」
「えっ、もう?!似合ってるよ?」
写真を撮られてる途中で鬘が鬱陶しくなって吉柳にそう聞くが、まだ取ってはいけないらしい。
「…似合う似合わない以前に女の髪型だろーが、これ」
確かに、昔俺の髪は長かった。けど今みたいな女がするような奴じゃない。男がするような奴なら似合ってると言われても…まあ、良いんだけど、普通の事だし。
だけどこれを似合ってると言われるのは…何も感じないどころか全く嬉しくない。
「似合ってるんだけどなあ…」
「まあ、ルウちゃん昔は女顔だったしね」
「うそぉ?!想像できねー」
「声も女の子みたーーいったぁ゛?!」
記憶から抹消したい頃の俺を語るそいつの脛を思いっきり蹴る。止めろ、人の黒歴史を暴露すんな。「酷いよルウちゃん」って言われたけど知らねー。お前が悪い。
「…はぁぁ…」
うん、やっぱり本番サボろうと思う。
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