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「団子3個とコーラ。それから悪魔持ち帰りで」
「えっ…?えっと…」
来る客が増えてきた頃に、やって来た大学生くらいの男。その注文の内容に戸惑う受付をしていた奴。
隣で愁が「何で来てんだよ…」と舌打ち混じりにボソッと言った。
「…桂木さん、持ち帰りは無理です」
愁は行きたがらない、受付の人は困ってる、という状態になり仕方ないので、俺が桂木さんに話し掛けた。
「お、ワンコえらく可愛いじゃねぇか。中どうなってんの?下着も女物なの?」
「そんなわけないだろ…」
「じゃあ今からはき替えるか?買ってきてやるぜ?」
「はーきーまーせーんー」
「お前のダーリン喜ぶと思うんだけどなあ」
…そんなこと…喜びそうだな。
流石に涼もそこまで変態じゃねえだろと言いたかったけど、涼の目にはどんな俺も可愛く見えてしまう、だったか…?…そうならしいし。
…けど、やらねえぞ。そこまでしたら俺変質者じゃん。
「それより、魔咲持ち帰りは?」
「だから無理、諦めてください」
「んじゃあレンタル」
「無理」
「俺魔咲の女装見る為に来たんだけど」
そんな事知りません。
…って、女装見る為…?女装するのを知ってた?何でここの生徒じゃねぇのに知ってんだこの人…。
「最近のネットの力ってすげえよな、たまたま見つけたお前の学校のやつのアカで『うちのクラス男女逆転で模擬店することになりました~!M咲くんとR城くんとK柳くんの女装楽しみ~!!』って呟きがあってよ、行くしかねえだろ?」
…SNSってこえー。そんでもってうちの学校のやつのアカウントのツイートを"たまたま"見てるお前もこえー。
「で、持ち帰りーー…」
「俺は商品じゃねぇんだよ糞零!!!」
奥にいた愁が、諦めの悪い桂木さんについに怒鳴って、前に出てきた。
それに桂木さんが「おー怖い」と両手をあげる。表情は全く怖そうにしていないが。
「まあ、持ち帰りは冗談なんだがな…いつ自由時間になんだ?」
「っ、おい…?!」
「一緒に回ろうぜ?愁クン」
するり、と桂木さんが愁の腰に手を回して抱き寄せると、愁は心底嫌そうな顔をして、桂木さんの腕の中から抜け出そうとする。
「零とは絶対まわらねぇ!」
「つれねぇな」
「つれなくていいんだよ…っ!!」
…ええっと、取り合えず、頑張れ愁…?
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