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「ごめんなー、急に言って」
「大丈夫」
翌日。腰の痛みも歩ける程度には回復できたので打ち上げに参加することにした。
昨日のあの痛さじゃあ、愁と吉柳が行くんだとしても諦めてた。
「で、俺らはルウちゃんを守れってことねー。今日のルウちゃんいかにも『ヤった後です』って顔してるから2重の意味で守らないといけないのか」
愁に俺がどんな顔に映ってるのか分からないけど、まあ、はい。ご迷惑をお掛けします。
「ルイちゃん、どこで打ち上げやんの?」
「カラオケって言ってたぞー」
「へー、カラオケかあ…。カラオケの内装ってどんな感じなの?」
「どんな感じって、普通の……。行ったこと無いのか?」
「うん、俺ら行ったことない」
これが初カラオケだとカミングアウトすると、吉柳が「うそぉ?!」と吃驚していた。
何だ、そんなに珍しいか。
「や、だってカラオケだぞ?普通にどこでもあるんだぞ…?」
「俺ら歌とかあんま興味なくてさー。カラオケじゃなくてゲーセンに行きまくってた」
「嗚呼…。なんかすげぇ納得のいく答え…、あーじゃあカラオケじゃない方がよかった?」
「良いよ別にどこでも」
「俺も」
つか、打ち上げって何すんのかわかんねぇから、逆に「何処が良い?」って聞かれても困る。場所くらい好きに決めてください。
「お前ら歌えるの?」
「俺は、…普通?」
「俺も」
音痴ではないと思うし、かといって上手いわけではないと思う。歌うことが滅多にないからなあ…。
「へー、お前らが歌うの聞いてみてぇかも」
「そこまで面白いもんじゃないけどねー…ルウちゃんは…楽しみにしてても良いかも」
「どういう意味で?」
「んー、上手い方で?ルウちゃん基本どの音も出せるから」
「マジで?高い声も?」
「…頑張れば」
喉痛めるけど、まあ出せないこともないな。高すぎたら出ないけど。
「…高い声で歌う狼城か…気になるな」
「あ、聞く?」
「聞きたい」
「おっけー」
まるで自分が歌うかのように言ってるけど、あの、それ歌うの俺なんですけど。何勝手に決めていっちゃってんのお前ら。
「良いじゃん良いじゃん。1曲くらいなら喉潰れないでしょ」
「…まあ、うん…」
「よし、決まり」
俺が言ってんのは俺が歌う歌を何勝手に決めちゃってんのって事なんだけど…もう何でも良いや。特に歌いたいものも無いし勝手に決めろ。
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