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歌いきりはしたけど、昨日のあれ…があって喉の調子が悪かったのか途中から凄く喉が痛くなった。
歌い終わった今は水を喉の違和感がとれるまで水をがぶ飲みしてる。
愁に歌い方えろいって言われたけど、俺は普通に歌ってるつもりだ。解せない。
「狼城ーなんなんだよお前超上手いじゃん」
「ひぅっ、?」
「もーマジで鳥肌立った」
吉柳が急に肩を叩いてきて吃驚して、過剰に反応してしまった。水溢れるかと思った。危ない。
「お前英語超上手かった」
「あー…それは」
小さい頃から英語勉強してたからだと思う。
兄さんと父さんが職業上英語が話せた方が良いからってペラペラで。それを見た俺は、俺も喋れたら2人に自分を認めてもらえるだろうかって猛勉強した。
検定受けたことあったけど、あれ何級まで取ったっけ。小学生の頃だから覚えてない。
「…てか、別に喋ってる訳じゃねえんだから、歌うくらいなら出来るだろ」
ほら、日本の歌歌えるけど日本語は喋れない人っているじゃん。どう言ってるかを覚えりゃあそれっぽく歌えんだろ英語の歌なんて。
「それが出来るほど俺英語得意じゃないから」
「あー、そういやお前前のテスト40点代だったな」
「言うなよ!!あれ帰ったら怒られたんだからな!」
「母親?」
「それしかねえだろ…鬼だったぜあれは」
「はは、ルイちゃんのママこわー」
吉柳の家ではテストの点が低ければ怒られコースなのか。それは怖いな。涼のお説教とどっちが怖いだろうか。
「けど45点だぜ?その前より10点高いんだぜ?」
「あれ、ルイちゃん前のテストの平均ってろくじゅー…」
「知らない知らない。俺そんなこと知らない」
吉柳がいつか赤点取りそうで心配になってくる。卒業できるのか?こいつ
「ろーじょー…テストヤバそうだったら教えて…」
「…別に、教えるくらい構わないけど」
それで点数が上がるのかはお前次第だが。
「マジで!ありがと天使ちゃーん!」
「うわ…っ?!」
了承すると、ぱああ、と表情が明るくなって俺に抱きついてきた。
吉柳は背が高いから、すっぽりと頭が吉柳の胸に埋まる。何か、俺背が低い訳じゃねえのに低いみたいで腹立つ。縮め。
「天使発言1回につき椿に脅される回数が100回増えるよルイちゃん」
「怖い!!マジで怖い!!ごめんなさい!」
俺を抱き締める腕に力を入れて、体を震わしてここには居ない涼に謝る。
涼、一体何をすればこんなに吉柳に怖がられるんだ。涼よりも体がでかい吉柳が今はとても小さく見えた。
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