アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
…キス、どうしよっかなあ。
吉柳と愁のお陰でどこでも良いってことになったけど、何処が良いんだろう…。頬、とか?
「1番やりやすいところでいんじゃね?手、とかよ」
「手?」
「嗚呼」
…手、かあ。確かに、距離を取れてしてもおかしくない場所で、やりやすい。そうだな、手にしよう。
「…っわ、」
立ち上がって、10番ー名前は分からないーの奴のとこに行き右腕を掴む。
柔らかくてすぐに折れてしまいそうな細い腕。当たり前だが涼とは全く違っていた。
嗚呼、そう言えば昨日、ここを涼に縛られて、一杯噛まれてキスされたんだっけ。縄の痕がくっきり残ってて腕出せれないんだよな。…なんて思いながら女の手首を指の腹で撫でた。
「ろう、じょうくん…?」
「あ?…悪い」
名前を呼ばれ、は、と我に返る。人の腕掴んで昨日の行為を思い出すとか何してんだ俺。
やらないといけない事を思いだし、俺は涼とは違って硬くない腕に唇を落とした。
「…ちゅ、ふ…」
「…わ、わ…」
「ん…、」
「はい終わりー。ルウちゃん回収しまーす」
「ぐぇ…っ?!」
後ろから愁に首根っこを捕まれて強制的に再び吉柳と愁の間に座らされた。
「わぅっ…?!な、んっぅぅ…」
そして、隣から吉柳に唇をごしごしと強く拭かれる。何、ちょ、腫れる。唇腫れるって。
「…椿先生が知ったら怒りそうだから…取りあえず拭いとこうかと思って」
「逆に、ルウちゃんの唇が腫れてるの見て激しーのされたんだと勘違いして怒りそうだけどね」
「えっ、あ…!ご、ごめんな狼城?!」
「うわわ…っ?」
愁の一言で拭くのを止め、あわあわとしながら俺の肩を揺さぶる。気にしてねえから止めろ脳が揺れる。
「ははっ、ルイちゃん椿の名前出たら動揺しすぎ。おっかしー」
「お前らには分からねえのかあの恐ろしさが…!!『俺の言うことを聞くか、単位を落とすか。どっちが大事かなんて言わなくても分かるよな?』…って、脅してくるんだぜ…?!」
「うわー職権濫用ー」
待て、涼。お前は吉柳に影でそんなことを言ってたのか。お前なら本当にしそうだから洒落にならない。
お願いだから高校教師としての仕事は全うしてください。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
360 / 1113