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味見した限りでは上手く行ったと思うそれを持って寝室に行く。
……と、涼が狼の人形で遊んでいて、可愛すぎてその場に座り込んでしまいそうになった。
もう駄目。涼がいつも俺に言ってる可愛いってこんな感じなのかな。ちょっとだけ涼の気持ちが分かったかも。
「?昴流…?嬉しそうにしてどうしたの?」
「だって涼が可愛い…」
「そう…?」
いつもなら「可愛いのはお前だろ?何いってんの?」位言ってくるのに、そこまで頭が働かないらしく首をかしげる。
何回でも言いたいくらいに熱が出てる涼は可愛い。思ったらいけないことだって分かってるけど、可愛いものは可愛いんだ。
…あ、いけない。お粥忘れてた。
「はい、涼」
「…あー」
れんげでお粥を掬って、息を吹き掛けて少し冷ましてから涼の口元に持っていく。
「美味しい?」
「ん、美味い」
「ふふ、良かった」
お気に召してくれたようで、お粥を飲み込むと口を開けて催促してくる。可愛くてキスしたい衝動にかられるのをなんとか耐えてまた、お粥を口元に運ぶ。
昨日よりは食欲もあるようで時間はかかったけど完食してくれた。
けど、お腹一杯らしいからゼリーはまた今度。
「涼、はい薬」
「…ん」
薬と飲み物を渡して、涼が薬を飲んでいる間に体温計を持ってくる。
涼が脇にそれを挟んで暫くして、ピピピ、という電子音。
「38度5分…」
あんまり朝と変わらない。
誤差を考えると体温は朝と同じなのかもしれない。
うーん…こういうものなのかな。俺あんま病気にかからないし、看病もしたことないからなあ…。
後で兄さんと父さんに聞いてみないと。もしかしたら「これはしたら良い」ってのを教えてくれるかもしれないし。
まあ、でも一番は一杯栄養とって一杯寝ることだよね。
「涼、晩飯は何が良い?」
「んー…ふふ、昴流」
「馬鹿、食べ物」
「…昴流の作ったものなら何でも良い」
あ、つまならさそうな顔した。
当たり前だろ。お前病人。
そういうのは治ってからだろ。
「んっ…」
「治ったら、一杯…し、よーね…?」
ふに、と涼の唇を指で押して今は駄目、と仕草で示す。
が、何を思ったのか、かぷ、と涼が俺の指を甘噛みしてきた。
「ぁ…っ、も、涼…っん…、」
「ん…」
「あっ…や、ぅぅ…」
指をくわえられ、中で舌が指に絡まってくる。
涼の口の中いつもより凄く熱くて、指が溶けてしまいそう。熱のせいでか表情も艶っぽくて…。
涼は病人なんだから駄目だって分かってるのに…、早く抵抗しないと流されてしまいそうだ。
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