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「36度9分…」
翌日の昼。昼食後に体温を測ると看病のかいあってなのか、薬が良く効いてくれたからなのか微熱ではあるが、最初と比べればかなり熱も下がった。これなら今日ゆっくりしていれば明日には平熱に戻るだろう。
「だけど、明日も仕事は休んでね。ぶり返しちゃうよ」
「はいはい」
「俺は学校行ってここにはいれないから、欲しいもの有ったら今言っといて。涼が明日外でなくても良いように買っとくから。あ、昼飯と晩飯は作っとくね。そっちもリクエストがあれば作るけど…」
「…うーん、昴流が欲しい」
だから俺明日いれないって。
そりゃあ俺だってずっといたいけど…高校って単位制だからあまり休めないんだよね。
単位制じゃなかったら涼の側にいるの即決してたよ。
「来週まで我慢して」
「無理」
「え」
「むーりー」
業とらしく子供みたいに駄々を捏ねる。
無理って言われても明日休んで来るわけにもいかないんだけど…。
「えっと…今日できることなら、聞くけど…」
「え、じゃあ俺の下が最近ご無沙汰だったから慰めー…ぶっ」
「そ、それは完全に治ってからだろ、馬鹿!!」
俺が予想いていたものとは大きく外れたその頼みを、最後まで聞かずに人形で涼の口を塞ぐ。
慰めて、とか…元気になったらそういうことしか考えれないのか。
「いや、昴流が俺看病してんの可愛くてムラッと…」
「…我慢して」
「ん…っ」
「お、俺も…がまん、してる…から」
「え…?」
涼の頬にキスをして、ボソボソと小さく呟く。
それに涼は驚いたように、その意味を聞き返してきた。
…1度で理解しろよ、馬鹿。お前と違って俺は恥ずかしいんだ。
「は、やく…え、えっち…したい…」
「…っ」
「お、れも…むら、むら…ってしてる、から…我慢して、るから…っあうぅ…」
駄目だ、やっぱ無理。恥ずかしくて言えない。
頭の中がパンクしてしまって、真っ赤になってる筈の顔を隠すように涼の胸に埋めて、ぐりぐりと擦り付けた。
「本当にお前って奴は…。そんな風に言われて来週まで我慢、なんてそれはそれで辛いんだけど…」
「へ?あンッ」
「じゃあ、来週ね?…ふふっ、楽しみだなあ。どんなプレイしよっか…」
俺の背に手を回して、むにむにと尻を揉みながら最後に音符マークがつくんじゃないかってくらいノリノリでそう呟いた。
…俺はまた、何か間違ってしまったらしい。
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