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「涼が見てるけど良いのか」
教卓に膝をついてじー、とこっちを見ているー琉生を睨んでいるようにも見えるー涼と目が合って、ぽふぽふと琉生の頭を撫でながら聞いてみる。
離れると思ったんだが、今回は離れなくて、曰「恐怖よりも嬉しさが上回った」らしい。
「俺も親友だと思ってるから!」
「あ、ああ…?そうか」
「魔咲も!」
「は?…あ、うん」
自分に振られるとは思っていなかったのか、思わず素を出して愁が驚く。
琉生は時々ぶっ飛んでると思う。
何というか、ストレートすぎるんだ言葉が。それ故に、頭の整理が追い付かないときがある。
でも、それが琉生の良いところで、スポーツ馬鹿で、裏表が激しくなくて、ストレートに物を言ってくれる琉生だからこそ、楽しくて、居心地が良いんだろう。
「…琉生は?」
「え?」
「………名前」
呼ばれ方に拘った事なんてないけど、俺も名前で呼んでるんだから、1回だけでも良いから聞いてみたい…とか思ってみたり。
それに、愁はあだ名で、俺は名前呼びなのに琉生は名字なのは変な感じがする。
「…ルウちゃんがこういう風に言うの初めてなんだよ?良かったねー」
「えっ…マジで?」
「…そうかもな」
言われてみれば、呼ばれ方に口出したことは無いかもな。変なあだ名付けられたときは別として。
それを知るとさらに琉生は表情を明るくした。俺の"初めて"が嬉しかったそうで。
「…じゃあ、えっと、す、昴流、愁…!」
「おー」
「んー」
歯を見せ、はにかみながら名前を呼ばれ、つられて俺らも笑いながらそれに返事をした。
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