アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
「…お前ロングの時吉柳に何で抱き締められてたんだよ」
「あー…」
「あ」とふと思い出して、聞かれたそれ。
別に大した理由じゃ無いんだけど…。
「琉生が…」
「あ?琉生?名前?」
「ふにゃ…っ」
「何であの1時間で名前呼びになったんだよ」
「いひゃい、りょー」
L.H.R.に琉生が愁にされたみたいにびろーんと頬を引っ張られる。
これは…妬いてるのか?呼び方変えただけで琉生への"好き"の意味が変わったんじゃないのに…。
「涼かわいー」
「んっ…」
独占欲の強い彼が可愛らしく、ちゅっ、と唇に吸い付く。
「名前で呼んだら嬉しそうにしたから呼ぶようにしただけだ」
「嬉しそうに…?何か、彼女、とか恋人、とか聞こえてきたけど」
「あああ…」
ややこしくなるような所だけちゃんと聞こえてるんだな…。琉生め、今回だけは恨みそう。
…いや、可愛い涼が見れたからここは感謝すべき…?
もっと可愛い涼が見たかったけど誤解したままなのは良心が痛んで、1からなるべく丁寧に事を説明する。
それに納得してくれたのか涼が「なら良い」と俺の頭を撫でてきて、安堵でほ、と一息。
「…ずっと抱きつかれてるし、急に呼び方変わってるからちょっと妬いた、悪い」
「可愛かったから良い」
「…俺を可愛いって言うのはお前くらいだろうな」
「んっ…」
ぎゅー、と涼を抱き締めてふにゃ、と笑うと複雑そうな、それでも嬉しそうな笑みを浮かべて唇を軽く重ね合わせた。
…可愛いのになあ。…あ、でも俺だけが知ってるのはそれはそれで良いかも。
「…さて、吉柳の方は後で実験の準備手伝わすか」
「…程ほどにしてあげろよ」
「さあ、どうだろうな」
生き生き笑う涼を見て琉生の未来が察せれて、ふわふわした気持ちが一気に冷えていく感じがした。
怖い…琉生頑張って。俺から言えるのはそれだけです。
ごめん、俺にもこの涼は止めれない。
翌日、半泣きで涼の手伝い…基、涼にこき使われ琉生が俺と愁に泣きついてきたのは言うまでもない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
403 / 1113